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公開シンポジウム「国際科学オリンピック-メダリストに学ぶ」開催報告

10月28日(日)に神楽坂キャンパスで、理数教育研究センター主催の公開シンポジウム「国際科学オリンピック-メダリストに学ぶ」が開催され、中学生、高校生、中・高等学校の理数系教員等、約90人の参加があった。

 

シンポジウムでは、冒頭に秋山仁理数教育研究センター長より挨拶があり、「世の中を一気に変えてしまうような素晴らしい能力を持つ若者を育成するとともに、その分野に興味のなかった若者が有用性や面白さに気付くことができる『才能教育』が重要である」と話があった。

 

初めに、坂本修一氏(文部科学省 科学技術・学術政策局 人材政策課長)が「サイエンス・イノベーションの未来を創る人材の育成と科学オリンピック」というタイトルで講演を行い、国際頭脳循環の流れにおける日本の現状についての解説や、「サイエンス・イノベーションで新しい世界を切り開く挑戦をし続ける人材を、一人でも多く育成していきたい」と話があった。

 

次に、7分野(数学・情報・物理・化学・生物学・地学・地理)の若手メダリストが、それぞれの参加した国際科学オリンピックを紹介し、体験談や後輩たちへのメッセージを語った。その後行われたパネルディスカッションでは、ラオちぐさ氏(科学技術振興機構)が司会を務め、会場からの質問に答える形で、科学オリンピックに挑戦したきっかけや、日本の中学・高校・大学教育について、オリンピックに向けた学習方法、自身の将来像などについて意見がかわされた。

 

最後に、渡辺一之副学長(教育支援機構長)から「国際科学オリンピックは『ゴール』ではなく『ステップ』であり、自身が日本だけでなく世界に向けて何ができるかを考えていってほしい」と話があった。

 

参加者からは、「メダリストの話が聞ける機会は貴重なため、良い経験になった」「レベルが高く自分には無縁なものだと思っていたが、挑戦したいと思った」などの感想が寄せられ、メダリストの体験談に良い刺激を受けたシンポジウムとなった。

 

1. 秋山センター長の開会挨拶 2. 文部科学省・坂本課長の講演
秋山センター長の開会挨拶             文部科学省・坂本課長の講演

 

3. メダリストによるパネルディスカッション 4. 会場の様子
メダリストによるパネルディスカッション             会場の様子