公開シンポジウム「国際科学オリンピック-メダリストの心」開催報告
10月22日(日)に神楽坂キャンパスで、理数教育研究センター主催の公開シンポジウム「国際科学オリンピック-メダリストの心」が開催され、中学生、高校生、中・高等学校の理数系教員等、110人を超える参加があった。
シンポジウムでは、冒頭に浅島誠副学長(国際生物学オリンピック日本委員会委員長)、秋山仁理数教育研究センター長より挨拶があった。国際科学オリンピックについて、浅島副学長からは「このような場と経験を与えることで、生徒は科学的にも人間的にも伸びていく」、秋山センター長からは「多くの若者に『努力の果てに喜びがある』ことを実体験してもらえる」と話があった。
初めに、米田梓氏(文部科学省 科学技術・学術政策局 人材政策課 課長補佐)が「科学オリンピックと人材育成」というタイトルで講演を行い、国の次世代人材育成事業の紹介と、日本における科学オリンピックの現状説明があった。また、世界で活躍している人材を通して、挑戦することの意義について話があった。
次に、7分野(数学・情報・物理・化学・生物学・地学・地理)の若手メダリストが、それぞれの参加した国際科学オリンピックを紹介し、体験談や後輩たちへのメッセージを語った。その後行われたパネルディスカッションでは、ラオちぐさ氏(科学技術振興機構)が司会を務め、会場からの質問に答える形で、科学オリンピックに向けた学習方法や進路選択の理由などについて議論がかわされた。
最後に、山本誠副学長(教育支援機構長)から「科学オリンピックの分野以外でも、自分が楽しめるものを見つけてほしい。チャンスを逃さず、チャレンジする勇気を持ってほしい」と話があった。
参加者からは、「メダリストの生の声を聞けて、勉強する意欲が湧いた」「様々な科学オリンピックの内容を、具体的に知ることができた」「将来に向けて、今からやれることがたくさんあると感じた」などの感想が寄せられた。 また、グローバルサイエンスキャンパス(GSC)のプログラムの一環として同受講生も聴講しており、メダリストの体験談に良い刺激を受けたシンポジウムとなった。
※GSCは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「グローバルサイエンスキャンパス」委託事業です。