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■公開シンポジウム「国際科学オリンピック―メダリストに聞く」開催報告

10月16日(日)に神楽坂キャンパスで理数教育研究センター主催の公開シンポジウム「国際科学オリンピック-メダリストに聞く」を開催し、中・高等学校の理数系教員を中心に130人を超える参加があった。

シンポジウムでは、冒頭に秋山仁理数教育研究センター長より挨拶があり、高校生には「新しい発見、発明に必要なことは何か?」を本日の講演者の話を聞いて考えてほしいと投げかけ、生徒を指導する立場の現職教員に対しては、「現代に対応した才能ある原石を見抜くにはどうしたらよいか?」を是非考えてみてほしいと話があった。

初めに、ドイツ・ライプニッツ科学教育研究所 Stefan Petersen(シュテファン・ペーターゼン)博士による特別講演「才能ある生徒を見いだし育てる方法としての科学オリンピック」を行い、ドイツのオリンピックの紹介や簡単な実験を通して、物理への興味を引く講演だった。続いて、塩崎正晴文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課長が「科学オリンピックと人材育成」というタイトルで講演を行い、次世代人材育成事業の紹介、日本の理数教育に関する取り組みの紹介があった。

その後、7分野(数学・情報・物理・化学・生物学・地学・地理)の若手メダリストの体験談を中心に国際科学オリンピックを紹介。その後行われたパネルディスカッションでは、科学技術振興機構のラオ氏が司会を務め、会場の質問に答える形で、科学オリンピックで問われる能力と日本の理数教育との関連性、学習方法などメダリストの体験談から議論がかわされた。

最後に浅島誠副学長(国際生物学オリンピック日本委員会委員長)から、「オリンピックに挑戦し本選を体験した生徒は、人との出会いや経験を通してとても成長している。こういった機会を多く作り、たくさんの生徒に体験してもらい」とお話があった。

参加者からは、「メダリスト本人から生の出場体験談を聞くことができてよかった」「科学オリンピックが具体的にどのような内容かを知ることができた」「科学者になるにあたって、どんな心もちでいたら良いか学べた」などの感想が寄せられた。また、グローバルサイエンスキャンパス(GSC)のプログラムの一環として同受講生も聴講しており、メダリストの体験談に良い刺激を受けたシンポジウムとなった。

※GSCは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「グローバルサイエンスキャンパス」委託事業です。

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ドイツ・ライプニッツ科学教育研究所 Stefan Petersen(シュテファン・ペーターゼン)博士による特別講演

IMG_0139 文部科学省・塩崎正晴 人材政策課長の講演

IMG_0291   メダリストによるパネルディスカッション

IMG_0229 会場の様子

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