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■公開シンポジウム「国際科学オリンピック―メダリストは語る」開催報告

総合教育機構理数教育研究センター主催公開シンポジウムを平成25年10月20日(日)の午後、神楽坂校舎2号館212教室で行いました。昨年(4教科の関係教員による講演+パネル討論)に続く第2回の今回は、国内選考と大会派遣を政府が支援している7教科(数学・情報・物理・化学・生物学・地学・地理)でメダリストとなった若手の体験談を中心にしたものです。

あいにくの悪天候にもかかわらず98名を数えた参加者の内訳は、中根 滋理事長・藤嶋 昭学長・植木正彬副学長を始めとする本学教員12名、本学学生9名、他大学教員7名、他大学学生8名、高校生2名、中・高等学校教員16名、企業等職員11名、(独) 科学技術振興機構(JST)8名、本学事務系職員9名、その他16名でした。ちなみにJSTは、科学オリンピックの直接支援と広報を担当している機関です。参加いただいた多くの本学関係者と、精力的に準備を進めてくださった学務部の方々に心よりお礼申し上げます。

藤嶋学長による開会の辞に続き、文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課長の松尾泰樹氏(東京大学大学院物理学専門課程ご出身)から、科学オリンピック支援を含む人材育成施策のあらましと、中高校生に寄せる熱い期待を披露いただきました。

以後はメダリストに登壇いただき、数学の中島さち子氏(ジャズピアニスト)、情報の笠浦一海氏(東京大学教養学部1年)、物理の高倉 理氏(大阪大学大学院博士後期1年)、化学の廣井卓思氏(東京大学大学院修士2年)、生物学の栗原沙織氏(東京大学教養学部2年)、地学の宮崎慶統氏(東京大学理学部4年)、地理の池田悠太氏(東京大学法学部4年が、各教科に興味を持ったきっかけ、オリンピック課題への取り組み、海外の仲間との出会いや以後の交流など、約15分ずつ自らの体験を語ってくれました。

「入試とは別物」「刺激的な経験をした」「新知識の獲得と既存の知識の獲得は、質がまったく違う」などの言葉が印象に残っています。

引き続き東京大学大学院・松田良一教授の名司会で、松尾課長と若手7名をパネリストとするパネルディスカッションが行われ、何を思いながらオリンピック向けの勉強を進めたか、高校の先生はどう影響したか、科学オリンピックで問われる能力と日本の理数教育との関連性などにつき、議論が盛り上がりました。

終わりに、中根理事長、秋山 仁理数研究センター長、植木副学長から、ご自身の体験に根差したご感想や、今後への期待などが述べられ、当初の予定を30分ほど超過したものの、つつがなく閉会に至りました。

参加者からは、「日本のトップ層のすごさを改めて知った」「勤務校の高校生たちに科学オリンピックへの興味を持たせるための材料をいただいた」「(メダリストたちの)表現力、プレゼン力の高さ、のびやかさに驚いた」「日本の教育と科学オリンピックの内容とのギャップを感じた」「パネルディスカッションの時間が短かった」など、貴重な感想が寄せられています。

ご参考:シンポジウムリーフレット.pdf

  • 坊っちゃん講座
  • 高校生のためのサイエンスプログラム
  • 発行物
  • 教育DX推進センター
  • 教職教育センター
  • 東京理科大学
  • 宇宙教育プログラム
  • 数学体験館
  • なるほど科学体験館
  • 協賛 東京理科大理窓ビジネス同友会
  • 理科・授業の達人大賞
  • 算数/数学・授業の達人大賞

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