東京理科大学発ベンチャー企業を新規に1社認定
2022年4月1日付で「株式会社preArch」を東京理科大学発ベンチャー企業として認定しました。
同社は、東京理科大学 理学部第一部 物理学科 山本貴博教授のもと、同・応用物理学科、工学部・建築学科、同・機械工学科、教養教育研究院まで広範囲に及ぶ横断的な研究チームによる研究成果を社会還元すべく設立されました。具体的には、地震によるダンパーの発熱の情報を基にして建物の損傷状況をセンサーで計測し、計測結果をpreArch社のサーバーに送信し、危険度を瞬時に判定し住民に迅速に伝えます。地震の振動によって建物内部に生じるダンパーの熱の情報取得には、CNT(カーボンナノチューブ)という新素材を使い、振動-熱応答センシング用制震ダンパーとして、熱電変換モジュールを内蔵した制震ダンパー(IoTダンパー)を開発、地震で建物が揺れた際には制震ダンパーに振動を集約させ、ダンパーの損傷に伴う変形により発熱し、熱電変換モジュールによって発電ならびに熱センシングによる損傷判定を行います。また、熱電発電によって得られた電力をセンサーや無線発信などに使用することが可能となります。
今後はこの研究成果を使った「振動-熱応答センシング(振動による発熱を感知するセンサー)」製品を開発し、事業展開していく予定です。
ホームページ:https://prearch.co.jp/
【企業概要】
会社名 :株式会社preArch
設立 :2022年4月1日
本社所在地 :〒162-8601 東京都新宿区神楽坂1-3
資本金 :100万円
代表取締役 :大隅 晃枝
取締役・創業者:山本 貴博
取締役 :内田 秀樹
取締役 :伊藤 拓海
事業内容 :地震による建築物損傷診断システム アプリケーションの研究開発