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宇宙教育プログラム2020年度開講式、オープニングセッション、講演を開催(8/30・開催報告)

実施報告 2020/08/31

8月30日(日)にオンラインにて、2020年度宇宙教育プログラム開講式、オープニングセッション、講演を実施しました。

 

宇宙教育プログラムは、文部科学省の地球観測技術等調査研究委託事業により実施するプログラムです。

地球観測技術等調査研究委託事業は、宇宙分野の裾野拡大を目的に、研究開発や人材育成を通じて宇宙航空分野の裾野拡大を図るためのものであり、本学は、「宇宙航空人材育成プログラム」の区分で2018年度より採択されています。

 

本学で実施するプログラムでは、宇宙飛行士の向井千秋特任副学長を研究代表者とし、「最先端宇宙科学技術の本物体験で学ぶ「宇宙教育プログラム」」を実施します。

宇宙教育プログラムは大学生、高校生を主な対象とし、「本物の知識」と「本物の体験」を主軸として、講義、講演、実習、宇宙関連施設の訪問等を通じて知識と技術を修得するとともに、アクティブ・ラーニング(CANSAT実験、微小重力実験)では実験提案、計画立案、装置開発、実践、データ解析、成果発表等をチームで行い、「本物」の宇宙関係ミッション同様の一連の流れを実体験します。これらを通じて、宇宙科学技術を理解し、教育現場においてその魅力を広く発信して生徒の興味の醸成を促すことのできる理科教員や、宇宙開発・宇宙産業の将来を担う研究者、技術者、起業家を育成することを目的としています。

 

開講式では向井特任副学長からご挨拶いただき、受講生へ向けて、「宇宙に関する知識を学ぶだけでなく、皆さんにはプログラムに係る方々の考え方や仕事に対する姿勢なども学んでほしい。」とお話しがありました。その後、向井千秋特任副学長による講義「宇宙実験室へようこそ!」、河村洋東京理科大学名誉教授による講演「きぼうにおける最初の科学実験~マランゴニ対流実験への道のり」が一般にも公開して行われました。

また、本プログラムの受講生は、10月に実施するCANSAT実験(小型模擬人工衛星の遠隔探査)に向けて、木村真一教授(本学理工学部電気電子情報工学科)による講義「CANSAT概要」、メンター(過年度に宇宙教育プログラムを受講した本学学生)による講義「CANSAT実験の進め方」が行われました。その後、受講生はグループごとに分かれてブレイクアウトセッションを行い、グループ名や役割分担等を決定しました。

2020年度初回のプログラムを終えて、受講生からは「予想外の問題に対する対処も、簡単にあきらめてはならないと感じた。」「微小重力下でできることについて、幅広い分野から話題を用意してくださったので、学びが多かった。」といった感想がありました。

 

         

 

         

 

現在は、2020年9月6日(日)に実施するプログラムについて、以下の講演の聴講者を募集中です。
・東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻 中須賀真一教授 講演「超小型衛星が拓く新しい宇宙利用と宇宙工学教育の未来」

聴講申込の詳細は、宇宙教育プログラムのHPをご覧ください。
宇宙教育プログラムHP : https://www.tus.ac.jp/uc/