創域理工学部

Faculty of Science and Technology

2023年度、理工学部から「創域理工学部」へ名称変更
共に響き合い融合して、新たな知の領域を創造!

Vision

学部が目指すこと

10学科が共響きょうめいし、知のフロンティアを創り出す

「事物の本質を探求する理学」と「その知見を応用する工学」を融合した理工学部は、東京理科大学で最も規模の大きい学部。現代の理学・工学のほぼすべての分野をカバーし、STEAM教育*1を展開しています。

より多面的な視野と多彩な能力を身に付けられるよう、2017年度から6年一貫教育コースと大学院横断型コースをスタートし、学科や専攻、研究分野の壁を越えて連携・融合できる教育研究体系となりました。2023年度からは、理工学分野において新しい領域と価値を創造するという学部の特徴を明確にするため、「創域理工学部」と名称を変更します。さらに創域理工学部の一部学科でも、教育・研究内容と特徴をより明確に示す名称に変更します。

これまで推進してきた連携・融合教育をさらに強化して、10学科による「共響」を促進し、新領域の創造を目指すとともに、先の見えない現代のさまざまな問題に、自ら問い、考え、発見し、異分野のスペシャリストと対話・協調・共感しながら解決を模索し、理学と工学の最先端領域を創出する人材を育てていきます。

*1 STEAMは「Science(科学)」、「Technology(技術)」、「Engineering(ものづくり)」、「Liberal Arts(芸術・教養)」、「Mathematics(数学)」の頭文字を取ったもの。STEAM教育は新しい何かを生み出す人材を育てる教育として、世界的に注目を集めています。

学部が目指すこと
Features

学びの特長

分野の壁を越える「横断型教育」と
「6年一貫教育」カリキュラムを用意

多彩な研究分野がそろう学部の強みを活かす「分野融合的な横断型教育」と、創域の高度な研究に対応するために大学院修士課程までの「6年一貫教育」のカリキュラムを用意しています。志望者は学部4年間と大学院2年間を通じて教育を行う6年一貫教育カリキュラムを選択でき、異分野の融合・連携で学びと研究を進める「分野横断型」と専門を深める「専門深化型」を選べます。

入学後は「創域特別講義」を学部1年生全員が受講します。創域特別講義では、現代の理工学全体を俯瞰し、多様な専門分野の違いと関係性を理解します。また、数学、化学、物理学といった理学と工学の基礎を共通化した専門基礎教育を通して理工系人財としての共通言語を獲得します。創域特別講義と共通の専門基礎教育は、大学院で身に付ける高度な専門性への足固めとなります。

4年次からは早期の大学院専門教育を受けることができます。学部在籍中の大学院科目の履修によって、大学院における高度な学びと研究をさらに深化させます。

深化する「共に響き合う」学びの仕組み

これまでのSTEAM教育の取り組みをさらに深化させ、理学と工学の先端領域を創域する学びの仕組みを導入しています。

深化する「共に響き合う」学びの仕組み

“共響”を体験する1年次の
創域特別講義

学部テーマの「創域」を理解するため、入学後「創域特別講義」を1年次全員が受講。10学科の研究室等をオムニバス形式で紹介し、現代の理工学全体を俯瞰しつつ、多様な専門分野の違いと関係性を理解します。また異なる学科の学生で構成された少人数グループでのディスカッションを通じて、異分野の学生の思考法の違いも経験。共に響き合う学びを体感します。

創域特別講義

“共通言語”を獲得する
専門基礎教育の共通化

1、2年次のカリキュラムでは理学と工学の基礎となる数学、化学、物理学をはじめとする専門基礎教育を共通化。横断的な研究で必要な“共通言語”を身に付け、大学院での高度な専門研究の足固めを行います。さらに近年重視されるデータの分析・解析力をつけるために実験を必修化し、実験から得られた生データの扱い方、分析・解析法を体得していきます。

専門基礎教育の共通化

融合領域研究の最前線をひと足早く体験する
創域融合特論

4年次から修士課程にかけて本格的に大学院の融合領域研究を体験する「創域融合特論」を用意しています。大学院の横断型コースなどを中心に融合領域のテーマについて、大学院生の立場で体験します。座学のほか、学会でのポスター発表や外部機関の研究者とのディスカッション参加などを通じ、大学院で展開される創域融合的研究を多面的に学びます。

創域融合特論
ピックアップ

大学 + 大学院の6年間を深化させた2つのコース

6年一貫教育コース

学部教育と大学院修士課程を一体化した「6年一貫教育コース」では、学部4年次から修士課程までの3年間を一貫して学修・研究することによって、早期からの専門的研究能力の養成を目指します。

横断型コース

創域理工学研究科(大学院)では、各専攻の研究室に所属しつつ、他専攻の研究科と共に研究に取り組める「横断型コース」を実施しています。現在、下の8つのコースが用意されています。

●医理工学際連携コース ●エネルギー・環境コース ●農理工学際連携コース ●防災リスク管理コース ●宇宙理工学コース ●デジタル・トランスフォーメーションコース ●人間安全理工学コース ●教職コース(横断型資格・教職コース)

Campus

野田キャンパス

共響する「リサーチキャンパス」

創域理工学部のある野田キャンパスは都心にほど近い距離ながら、広大で緑豊かな敷地に講義棟や図書館などの学習施設のほか、多領域の研究施設が集結。各学科と研究施設が有機的に連携する「リサーチキャンパス」を形成しています。野田キャンパスからは東京大学や千葉大学などの研究施設が集まる「柏の葉キャンパス」や、国や企業の研究施設が集まる「筑波研究学園都市」へのアクセスも良く、学外研究連携により多くの共同研究が進行中。多様な研究分野が学際的・有機的に結びつき、各専門研究者が共に響き合いながら新創域を生み出しているキャンパスです。

実験棟

実験棟

特殊な要件に応える実験設備が集まった施設です。スタディプラザやホールなど学生が自由に使える空間も備えています。

7号館のラウンジ「共創エリア」

7号館のラウンジ「共創エリア」

可動性の机や椅子のほかプロジェクターも備え、研究について活発なディスカッションができる設計となっています。

講義棟

講義棟

最新施設を完備した7階建て(教室数63室・収容人数8,200名)の講義専用施設で、1階から4階まで続くエスカレーターが象徴的です。