宇宙教育教材

宇宙教育教材(2022年度実践_S2)

宇宙教育教材 2023/12/01

2022年度宇宙教育プログラムで作成した、宇宙教育教材(学習指導案)を公開します。

この教材は、2023年2月に、本学野田キャンパスにおいて、高校生を対象に、プログラム受講生(大学生・大学院生)が実際に授業を行いました。

宇宙教育プログラム動画教材(2022年度実践_S2)
『迷った時 人は宇宙(そら)を見上げる』

〇指導内容
 この授業は、天文学の中でも位置天文学と呼ばれる天体の位置情報と測地学という古典的な天文測定・航法を用いて、天体の動きや見え方と位置情報との関連から天文分野における方位概念の確立を高めることをねらいとする。
 授業ではまず、道具を使わずに手を用いて星の高度を測り、推定位置を割り出す。さらにより正確な推定位置を割り出すために六分儀を用いて星の高度を測定する。最終的に、天体の位置やその動きの正確な観察結果の記録、分析、地上の位置との関連を紙面上で可視化し、どの程度の精度で測ることができたのか、なぜ誤差が生まれたのかを考える授業を行う。
 指導にあたっては、天文航法の基礎知識や六分儀の測定方法は現役海技士のご協力の下作成した。また無料の星座アプリを用いて教室内に星空を作ることで生徒が疑似的に天体を観測したり、星の膨大な位置情報データと計算式を導入した表計算ソフトでの解析による指導法を開発し、他の教科の単元での活用にも広げられるような工夫をした。

※本成果は文部科学省の委託事業「探究学習向け『宇宙教育プログラム』の開発と実践」により得られたものです。