宇宙教育教材

宇宙教育教材(2022年度実践_E2)

宇宙教育教材 2023/03/30

2022年度宇宙教育プログラムで作成した、宇宙教育教材を公開します。この動画は、2022年9月に、本学野田キャンパスにおいて、中学生・高校生を対象に、プログラム受講生(大学生・大学院生)が授業を行った様子をまとめたものです。

学習指導案と併せてご活用ください。

宇宙教育プログラム動画教材(2022年度実践_E2)
『月面探査地の最適地を得られた情報に基づいて意思決定できるか』

〇再生時間
 14分44秒

〇指導内容
 宇宙開発においては、関わる人の綿密なコミュニケーションが欠かせない。授業の冒頭では、マーズ・クライメイト・オービターとアポロ13号の2つの具体的な事例を紹介する。また、簡単なアイスブレーキングも取り入れる。本授業では、現在実際に動いているアルテミス計画の月面の着陸地点の13の候補地に着目し、月面探査機が着陸する地点が決定するまでのプロセスを体験できるような授業を行う。
 最適地選定までのプロセスとして、「活動目的の設定」、「月面領域の選定」、「探査地点の選定」の3つのプロセスがあり、実践を通してこの3つのプロセスを学ぶ。「活動目的の設定」では、その活動の目的によってどんな課題が解決されるのか(課題の抽出)、「月面領域の選定」では、環境条件の調査(月面環境調査)、「探査地点の選定」では、月面リソースの確保(候補地探査)が考えられる。
 月面探査地を得られた情報に基づいて意思決定できるかが授業の大きなテーマであり、ミッション1では、「活動目的の設定」と「月面領域の選定」を含んでいる。具体的には、班活動において生徒個々が持っている月面データを基に、班でディスカッションする内容である。ミッション2では、「探査地点の選定」を含み、地上と宇宙に分かれた環境で月面探査機ローバーを用いる授業である。
 この授業を受けることで、コミュニケーションの大切さを学ぶだけでなく、実際のアルテミス計画の動向を生徒が主体的に調べる効果も期待される。

※本成果は文部科学省の委託事業「探究学習向け『宇宙教育プログラム』の開発と実践」により得られたものです。