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【2019年度宇宙教育プログラム CANSAT実験報告会を実施(10/20・実施報告)】

実施報告 2019/10/21

10月20日(日)に神楽坂キャンパスにおいて、2019年度宇宙教育プログラム CANSAT実験報告会を実施しました。

CANSATとは、小型衛星模擬モデルを人の両手で持てるほどのサイズに縮小し、落下実験等により所定のミッションを行うものです。CANSATでは、宇宙関係のミッションで必要とされるミッションデザイン、システム設計、ハードウエア及びソフトウエア設計・実装、検証、実験に至る一連の流れを通じて、宇宙ミッションのエッセンスを実践的に修得することができます。

本学のCANSAT実験では、大学生と高校生が一緒にチームを組み、主体的に行うアクティブ・ラーニングとして、「将来火星探査に必要になる技術を、CANSATの落下過程、もしくは、着陸後のシーケンスを使って実証する」という課題に取り組みました。受講生5チームに加えて、新人メンターもチームを結成し、計6チームが6月から投下実験のミッションデザイン、システムを含めた各種設計、実験機器の実装に取り組み、9月21日(土)、22日(日)に野田キャンパスで投下実験を行いました。

報告会では、チームごとに実験内容、結果、考察、今後の展望等についてプレゼンテーションでの発表を行いました。
また、その内容をもとに、当日参加した受講生、メンター、宇宙教育プログラム関係教員、一般の聴講者による評価を行いました。

宇宙教育プログラム関係教員からは、「どのチームもオリジナリティある課題設定となっていた」、「結果をまとめることはよくできていたので、今後、失敗に対する改善方法をさらに身に付けてもらいたい」、「楽しむことが次につながる。また苦しむことも必要で、苦しまないと喜びも得られない。次のパラボリックフライト実験も一生懸命取り組んで達成感を得てもらいたい」などの講評がありました。

追って評価結果を集計し、最優秀となったグループは2020年3月15日(日)実施の閉講式にて表彰する予定です。

各グループの発表内容は以下のとおりです。

・C1グループ “やじろべぇ”
「エアバックを用いた軟着陸」

 

 

 

 

 

・C2グループ “APO”
「火星のパノラマ写真の作成」

 

 

 

 

 

・C3グループ “Odyssey”
「緑の火星に向けて」

 

 

 

 

 

・C4グループ “みずみずしい”
「大気からの水採取」

 

 

 

 

 

・C5グループ “WSM”
「火星での水分探索」

 

 

 

 

 

・新人メンターグループ “ACE”
「非火力逆推進装置における気液の有無の検討」

 

 

 

 

 

また、同日の午後からは、1月に実施予定のパラボリックフライト実験の準備を開始し、メンターによる講義「パラボリックフライト実験概要」、「パラボリックフライト実験の進め方、過去の実験紹介」が行われました。その後、受講生は新たなグループに分かれてディスカッションを行いました。

 

本プログラムは、講義、講演のうちの一部について、聴講者を募集しております。

詳細は、宇宙教育プログラムのHPをご覧ください。
宇宙教育プログラム:https://www.tus.ac.jp/uc/

 

※宇宙教育プログラムは、文部科学省による令和元年度地球観測技術等調査研究委託事業により、実施するプログラムです。

※本学で実施するプログラムでは、宇宙飛行士の向井千秋特任副学長を研究代表者とし、「本物の知識」と「本物の体験」を主軸として、宇宙科学技術を理解し、教育現場においてその魅力を広く発信して生徒の興味の醸成を促すことのできる理科教員や、宇宙開発・宇宙産業の将来を担う研究者、技術者、起業家を育成することを目的としています。