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2018年度宇宙教育プログラム 微小重力落下実験 報告会・表彰式を実施(3/28・実施報告)

実施報告 2019/03/28

東京理科大学「宇宙教育プログラム」では、3月28日(木)に微小重力落下実験 報告会・表彰式を実施しました。

本プログラムの微小重力落下実験は、受講生30名を6つのグループに分け、各グループ独自の実験テーマを決めて取り組みました。
受講生は、本学教員及びメンターの指導のもと、自分たち自身で実験提案、計画立案、装置開発、実践、データ解析、成果発表までの一連の流れを実践しました。

報告会では、グループごとに実験内容、結果、考察、今後の展望等についてプレゼンテーションでの発表を行いました。また、その内容をもとに、当日参加した受講生、メンター、宇宙教育プログラム関係教員、外部評価委員会委員、一般の聴講者による評価を行いました。
宇宙教育プログラム関係教員及び外部評価委員会委員の先生たちから、「今年度は限られた期間で実験を再構築するという非常に高度なことに挑戦する必要があったが、どのグループもクオリティの高い実験装置を完成させており素晴らしい」、「成功した部分も失敗した部分もあると思うが、失敗から学べることは多いので、今後に活かしてほしい」、「実験テーマや、実験を提案するに至ったバックグラウンドが様々で、柔軟なアイディアにこちらも刺激を受けた」などの講評がありました。

その後、表彰式において、評価結果が最上位となったP2グループ“TEAM ORION”のメンバーを表彰しました。
“TEAM ORION”のメンバーからは、「見切り発車でなかなか上手くいかず、全員が集まれる日も少なくて大変だったが、グループメンバーが欠席した人に進捗を説明したり、温かく迎えてくれて嬉しかった」、「学年もバラバラで最初は不安だったが、今ではとても仲良しなチームになれて、この仲間たちと一緒に実験を達成できたことを誇りに思う」、「他のグループのメンバーとも切磋琢磨することができて、成長できた」といった感想がありました。

各グループの発表内容は以下のとおりです。(P1~P4:大学生グループ、P5~P6:高校生グループ)

・P1グループ “Space Bubbles”
 「高分子が表面張力に与える影響の定量的な測定」

・P2グループ “TEAM ORION”
 「微小重力及び低重力下におけるスクリュー駆動システムの検討」

・P3グループ “Team Brothers”
 「回転する大型デブリの捕獲に向けた物体の角速度減少実験」

・P4グループ “はずみんぐ”
 「重力変化環境下での物体の追尾システムの開発」

・P5グループ “SAND”
 「微小重力下における網の挙動の調査」

・P6グループ “パイゼクス”
 「微小重力下における水の対流による洗浄能力と水の回転運動の検証」

 

2019年度宇宙教育プログラムの受講生募集については、宇宙教育プログラムホームページでお知らせしておりますので、ご確認ください。
宇宙教育プログラムHP:https://www.tus.ac.jp/uc/2019/03/25/3491/

 

※宇宙教育プログラムは、文部科学省による平成30年度地球観測技術等調査研究委託事業により、実施するプログラムです。
※本学で実施するプログラムでは、宇宙飛行士の向井 千秋 特任副学長を研究代表者とし、「本物の知識」と「本物の体験」を主軸として、宇宙科学技術を理解し、教育現場においてその魅力を広く発信して生徒の興味の醸成を促すことのできる理科教員や、宇宙開発・宇宙産業の将来を担う研究者、技術者、起業家を育成することを目的としています。