数学体験館では、9月2日(土)から9月10日(日)までドミニカ共和国から10名(ドミニカ共和国教育省及び本学協定校カトリカマドレマエストラ大学等所属の数学研究者や教育関係者)を受け入れ、「『数学教育インストラクター養成研修』~数学のおもしろさを分かりやすく伝える~」(JSTさくらサイエンスプログラム)を開催いたしました。

今回の開催は、ドミニカ共和国の数学体験館のインストラクターを中心とした数学教師などの能力の向上を通して、同国の児童・生徒・学生の数学学力の向上を図り、ドミニカ共和国の発展に寄与することが目的です。

研修初日の9月4日(月)は、本学の坂田英明副学長による挨拶の後、牧内博幸国際化推進センター長とドミニカ共和国の教員による自己紹介等のオリエンテーションが行われました。その後、秋山仁栄誉教授、グアム大学の竹ノ内芳文先生の講義が行われました。

ドミニカ共和国の教員の方は熱心に講義を聞き、時には意欲的に質問をしていました。
また、時には講義中の実験に驚いたり、感心したりする光景も見られました。

研修2日目の9月5日(火)は渋谷区のこども科学センター・ハチラボ講師の奥山勇太郎先生の講義が行われました。
子供たちが算数のつまずきやすい箇所を本質から理解されることを目的として、ロールプレーイングによる解説がされました。
午後には、数学体験館で本学学生による数学教具のインストラクションが行われました。
ドミニカ共和国には、数学体験館の教具と同じものが何点かありますが、初めて見た教具は特に新鮮だったようで、インストラクションにとても興味を持っていました。

研修3日目の9月6日(水)は本学准教授の松本朋子先生によるデータサイエンスの講義が行われました。
また午後には、北陸先端科学技術大学院大学の鎌田斗南氏のレクチャーと奈良女子大学のPauline Pfeifer先生、本学学生によるインストラクションが行われました。


研修4日目の9月7日(木)は数学体験館館長の伊藤稔先生の「折り紙を楽しむ」の講義のあとに、清水克彦先生による数学ソフトウエアの活用方法についての講義が行われました。
また講義後、駐日ドミニカ共和国大使館への表敬訪問が行われました。

研修5日目の9月8日(金)は、ドミニカ共和国の教員と本学教員、職員、学生による意見交換会が行われ、JSTさくらサイエンスプログラムの修了書が秋山仁栄誉教授から各研修生へ授与されました。

研修最終日の9月9日(土)は、日本科学未来館、東京スカイツリーの視察を行いました。

総じて、本学教員の講義や、数学体験館内の教具を用いたインストラクションに非常に満足されていました。
今後ともドミニカ共和国との交流を深めて数学教育の更なる発展につながるような取り組みを続けて参りたいと考えております。


坂田英明副学長による挨拶


ドミニカ共和国教員と本学職員の集合写真


秋山仁栄誉教授による風船割り実験


駐日ドミニカ共和国大使館表敬訪問


JSTさくらサイエンスプログラム修了書授与

2023.12.14更新

JSTさくらサイエンスプログラムの2023年度活動レポートがJSTのホームページに掲載されました。
掲載リンクはこちら

 

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