INTERVIEW

留学のきっかけを教えてください

日本で開催された日中トライボロジー学会共催のフォーラムに参加した際、招待講演をされていた教授の研究内容に目を見開かれました。自己のそれまでの研究内容で不足している点や解析方法などについて、直々に教示いただきたいと思うようになりました。ダメもとで教授にアプローチしてみたところ、快く承諾してくださいました。

留学先での生活について教えてください

派遣先の研究室は朝7時から夜11時までの間、都合の良い時に自由に滞在することが可能でした。平日はほとんど一日中研究室あるいは図書館にいて、関連する論文の閲覧や研究のまとめを行いました。時には、現地の研究室の仲間と討論したり、留学生活で困っていることなどについて気軽に話したりしました。週一回のゼミでは、教授から研究内容について指導をいただいたり、相談に乗っていただいたりしました。研究室の仲間が食事に誘ってくれることも多く、研究室の外でも気軽に話をすることができました。

留学生活で驚いたことを教えてください

留学先の北京の街では、電気自動車が予想以上に多く走っていました。タクシーやバスなどは約9割が電気自動車でした。また、IT技術の普及が進んでいて、スーパーでの買い物や地下鉄・バスなどの支払いはQRコードが一般的でした。おつりが戻ってこないことを覚悟の上なら現金で支払っても大丈夫ですが、実際に「細かなおつりがない」ということで、おつりを断念したことが何度かありました(笑)。

留学生活で失敗したことを教えてください

現地の大学では、平日も休日も朝・昼・晩と学食が利用でき、メニューの種類が豊富でリーズナブル、そしてとても美味しかったです。学食の数も多く、どの学食も朝は6時~9時、昼は11時~13時、夜は17時~19時と営業時間が早いです。留学して最初の1週間は、この時間に自分の生活リズムを合わせるのに苦労しました。何度も学食を食べ損ねてしまい、悔しい思いをしました(笑)。

現地の学生たちとの交流を通して感じたことを教えてください

現地の学生たちの英語力の高さに驚きました。普段は中国語で会話をしていますが、ゼミや研究発表になると英語で討論したり意見を述べたりすることが一般的でした。中国での留学だから中国語ができなくてはいけないと思っていましたが、英語での読み書きや会話ができれば、中国での留学も全く問題ないと思います。
また、現地の学生たちの追求心の深さを感じました。研究に対してのみならず、日常会話においても「日本ではどうなの」とか「日本ではどのように対処しているの」など、具体的な質問を受けることが多くありました。日本に興味を持ってくれている学生がたくさんいました。

留学を考えている方へメッセージをお願いします

日本から一歩外へ踏み出すことで得られる学びはたくさんあります。留学に対して不安がある方もいらっしゃると思いますが、「案ずるより産むが易し」。少しでも興味があるのであれば、迷わずチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

※所属と学年はインタビュー当時のものです。

※所属と学年はインタビュー
当時のものです。