INTERVIEW
カンボジア SDGsインターンシッププログラムとは?
外部企業(ソーシャルマッチ株式会社)が実施するプログラム。
全国の大学生・大学院生を対象に、東南アジアの学生と課題解決に取り組むSDGsインターンプログラムを展開。東京理科大学は、このプログラムをグローバル研修プログラムとして、参加学生を募集しています。

- プログラムに参加した理由を教えてください
以前から海外に行ってみたいと思っていましたが、語学を学ぶだけでなく、何かアクティビティもやりたいと考えていました。そこで、このカンボジアプログラムに出会いました。ソーシャルマッチさんの手厚いサポートもあり、語学研修ではないものの、内容がとても充実していて興味深かったため、参加することにしました。

- プログラムの内容を教えてください
私が参加した日程では、カンボジアで教育を支援しているNGO団体ISF*でインターンシップを行いました。参加者でグループワークを行い、その団体への寄付を募る日本語版のパンフレットを提案しました。その過程で、現地の学校に行って子どもたちと遊んだり、大学生と交流したり、スラムを訪問したり、マーケットに行ったりしました。また、マーケティング講座、チームビルディング講座、SDGs・カンボジア講座、ガクチカ講座なども受講しました。事前・事後学習もあり、非常に充実した内容でした。
⋆ISF(Indochina Starfish Foundation):主に教育とサッカープログラムを通じて、カンボジアの貧困に苦しむ子どもたちやその家族を支援している。ISFは、2006年に設立され、現在では、2つの学校を運営し、毎年700人以上の子供たちの支援を行っている。教育プログラムでは、子どもたちに質の高い教育を提供し、健康管理や栄養サポートも行っている。また、サッカープログラムを通じて、子どもたちにスポーツの楽しさを教え、チームワークやリーダーシップのスキルを育むことを目指している。

- 他大学の人や現地の人との交流について教えてください
グループワークの時間が多くあったので、グループの人たちと非常に仲良くなることができました。ソーシャルマッチさんが交流しやすい雰囲気を作ってくださり、すぐに全国から集まった様々な動機を持った参加者(経済に興味がある人、教育に興味がある人、海外に行ってみたい人など)と仲良くなれました。チームビルディング講座では、グループワークをするうえでコミュニケーションのコツを意識しながら取り組みました。
現地では、ガイドさんや現地の大学生とは日本語で交流しました。ISFへのインタビューやホテルのアルバイトの方とは英語で話しました。学校に通っている子どもたちやマーケットの店員さんとはクメール語を使いました。ほとんどわかりませんでしたが、少し覚えて、あとは表情や身振り手振りで乗り切りました。意外と言葉が分からなくても、気持ちが伝わることに気づきました。子どもたちは人懐っこく、とてもかわいかったです。全体的にカンボジアの人は温かかった印象です。
滞在中は基本的に日本語が通じたので、日本語ができれば大丈夫でした。

- 参加前と参加後で、意識など変わったことはありますか?
私がこのプログラムに参加した目的は、「途上国での幸せの形を見ること」でした。途上国の支援に興味があったのですが、参加前には次のような疑問を持っていました。先進国は途上国に「支援をする」と言いますが、それは先進国の幸せの形を押し付けているのではないか、途上国には途上国の幸せの形があるのではないか、という疑問です。
この疑問を、このプログラムを通して考えていきました。ISFの学校に通う子どもたちは幸せそうでしたが、その幸せは支援の上に成り立っているものでした。ISFという団体が存在し、学校を運営し、それを支える寄付があることが必要です。これらが揃わなければ、子どもたちは学校に通うことができません。実際、ISFの学校に通いたいのに通えない子どもたちも大勢います。このことに気づくことができました。
私は教職課程を履修しているので、これを生かして将来的に途上国での教育に関わることができたらいいなと思います。
- カンボジアプログラムへ参加しようと考えている人へメッセージをお願いします
プログラムのサポートはこれ以上ないくらい手厚く、初めての海外でも安心して過ごせました。とても学びの多い濃密で楽しい時間を過ごすことができたので、これだけの費用を払う価値があると思います。



※所属と学年はインタビュー当時のものです。
※所属と学年はインタビュー
当時のものです。
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