INTERVIEW

シリコンバレー研修プログラム(以下、プログラム)参加後のレポートに「海外への執着が生まれた」とありましたが、寺田さんにとってこのプログラムはどのようなものでしたか? 

「人生の分岐点」ですね。

非常に印象的だったのはプログラム内の講演会です。参加者がどんどん質問をしていき、回答をもらうという形式でした。自分の留学やキャリアの悩みを聞いてもらい、アドバイスをもらえてすっきりしたのを覚えています。

講演者の言葉で、特に印象的だったのは「失敗はいくらでもしていい」「たとえ上手くいかなくても、自分が楽しいって思えればもういいよね。」です。そのマインドが、今でも意識している言葉かなと思っています。私は、過去に失敗を恐れて何も動けていなかったことがあります。このマインドで学んだことは「主体的に動く」ということです。高校や大学1、2年生の時にも、この「主体的に動く」という言葉は知っていましたし、自分でもできていると思ってはいたのですが、初めて「主体的」ということの本質を捉えられたように思い、プログラムの後、実際に行動を起こして今、アメリカにいます。

プログラム参加の半年後に個人での長期留学をスタートしていますが、実際に留学してどうですか? 

プログラムを経験して持った考えをアップデートする機会になっています。また、留学に来ている人は、将来やキャリアに対して意識が高い人が多い他、アメリカではミートアップ(地域のコミュニティで共通の趣味を通じて知り合う)で社会人と交流する機会もあり、人生観や仕事についても聞くチャンスがあるのがとても良いと思っています。すごいな、と感じる人に囲まれて生活することは、自分のモチベーションになります。

留学の決め手は何でしたか?また、留学の際に気を付けていることは何ですか? 

「語学+α」があるか?を重視しました。語学だけなら留学は必要ないと思っていたので、ビジネスを学んだ後、インターンシップが出来るという留学プログラムを選びました。

留学にあたっては、英語ができないうちは相手の意見に流される、感化されるということを実感し、気を付けています。自分の言いたいことを伝えられるように英語を勉強して、自分で主張していくという力を持つことで、留学を自身のメリットに出来ると考えています。

留学前、理科大のどんなサービスを利用していましたか? 

国際支援課が実施している「Casual Talkingサービス」を週に1回ぐらい、リスニングで耳を慣らすために利用していました。参加した時は周りの英語力に圧倒されましたが、私はその状況はラッキーなのかなと思っていました。講師と一対一ではなく、誰かしらがいてくれた方が、自身は何もできないまま30分経ったとしても、やり取りを見ていればそれだけでも勉強になるなという気持ちでした。

語学研修プログラムやグローバル研修プログラムへの参加を考えている人へのメッセージをお願いします 

「人間万事塞翁が馬」です。過去の経験から判断して、自分の将来や未来のことを強く心配したり、変な予測は立てず、迷わず行くことが大切だと思っています。自分にも経験がありますが、どうしても未来のために過去の行動などを判断材料にしがちです。そうすると、どんどん「やらないでおこうかな」という方向に気持ちが持っていかれてしまう。私はそれで失敗しました。過去の経験は一事実として見るだけで、あまり深く判断材料にしないで欲しいなと思います。

今後の目標を教えてください 

1点目は自身が描いたキャリアをつかみ取ることです。2点目は、自身の人間的な成長です。出会った人に「良い人に会ったな」と思ってもらえるような、人に影響を与えるような人になりたいと思います。実際にこうやってアメリカ留学しているので、交渉力を身に付けたり視野を広げて、日本と海外との架け橋になるようなグローバル人材になりたいと思っています。

※所属と学年はインタビュー当時のものです。

※所属と学年はインタビュー
当時のものです。