私がおすすめする本

本田 宏隆
本田 宏隆教授
物理化学
葛飾キャンパス教養部
  • 考えるヒント
    考えるヒント
    小林秀雄
    文春文庫
    2004

    本の推薦に際して,自分が高校生から大学生の頃を振り返ったとき,小林秀雄(1902〜1983)の名を思い出した。小林秀雄の批評文は,当時の受験生にとって大学入試によく出る,難解な文章という点で有名であった。調べてみると,10年前の2013年のセンター試験にも出題されている。また,AIで小林秀雄の文章の入試問題を解けるのかといったことや,逆に,難解な小林秀雄を読めることができればAIに仕事を奪われないと言った文章も検索できる。令和の時代に,昭和の知識人が何を考えていたのかに触れるのも良いのではと思う。

  • 物理数学の直観的方法〈普及版〉理工系で学ぶ数学「難所突破」の特効薬
    物理数学の直観的方法〈普及版〉理工系で学ぶ数学「難所突破」の特効薬
    長沼伸一郎
    講談社

    1987年に出版された第一版を読んで,確かに数式をうまくイメージ化していると関心した本です。この本に影響を受けて,別の方ですが,「後藤尚久,電磁気学の直観的理解法,コロナ社」というのも出版されています。数式の説明に厳密性は欠けていても全体的なイメージを掴むことで理解が深まることもあるので,工学系の学生は読んでみることを勧めます。

  • 直観でわかるゲーム理論 ー勝負頭脳が冴える「シンプルな必勝法」
    直観でわかるゲーム理論 ー勝負頭脳が冴える「シンプルな必勝法」
    逢沢 明
    東洋経済新聞社

    「戦い方」や「交渉術」をわかりやすい例をあげてかみくだいて説明している本です。学生のうちは,かけひきのテクニックなど不要かもしれませんが,ものの考え方のひとつとして科学的に学ぶのはおもいしろいと思います。ゲーム理論と言われるように,体系化されている(研究されている)ことなので,理詰めで考えようとする理系学生には楽しめると思います。

  • ノックの音が
    ノックの音が
    星 新一
    新潮文庫

    すべて同じフレーズ「ノックの音がした」ではじまる短編集です。大学生というよりは,中学生向けの推薦図書としてよく紹介されます。長編の小説を読み慣れてないというか,読んだことがない学生も少なからずいると思います。そのような学生がこのサイトで,試しに本でも読んでみようかなと,ここを見ているとしたら,ぜひ手にとってみてください。