2024.03.08
新型コロナワクチンに誘導される記憶T細胞集団がワクチン接種ごとに置き換わることを発見
~ヒト免疫応答の理解と新たなワクチン設計への重要な知見~
東京理科大学 奈良県立医科大学 研究の要旨とポイント 従来の免疫学では、初回ワクチン接種で誘導された記憶T細胞が新たなワクチン接種のたびに増殖することで、T細胞による免疫記憶を維持していると考えられてきました。 本研究では、新型コロナワクチ…
2023.03.29
がん免疫療法の治療効果予測の新たな指標候補を発見
~治療効果をさらに高める治療介入法や薬剤の開発にも期待~
研究の要旨とポイント 免疫チェックポイント阻害剤を用いた免疫療法は、新たながん治療法として注目されています。しかし、その有効性は20〜30%程度にとどまることから、有効性の予測指標が求められていました。 今回、免疫チェックポイント阻害剤(抗…
2022.06.30
七野 成之 助教らの研究成果が『日刊工業新聞』に掲載
本学 研究推進機構 生命医科学研究所 七野 成之 助教らの研究成果が『日刊工業新聞』に掲載されました。 本研究は生命医科学研究所炎症・免疫難病制御部門の七野成之助教、上羽悟史准教授、松島綱治教授、筑波大学プレシジョン・メディスン開発研究セン…
2022.06.27
単一細胞レベルで微量なRNAを高感度かつ高精度に検出、解析する新技術の開発に成功
~既存技術では検出が難しい細胞間コミュニケーションの検出も可能に~
東京理科大学 筑波大学 日本医療研究開発機構 研究の要旨とポイント 既存技術よりも高感度かつ高精度に1細胞中の微量なRNAを解析できる1細胞RNAシーケンス解析法「TAS-Seq法」を新たに開発しました。 TAS-Seqは発現遺伝子の検出感…
2022.01.20
がん免疫療法薬剤の新たな評価系となるモデルマウスの作製に成功
~腫瘍特異的T細胞応答への影響の正確な評価が可能に~がん免疫療法薬剤の新たな評価系となるモデルマウスの作製に成功
研究の要旨とポイント 免疫チェックポイント阻害剤による抗腫瘍免疫応答の活性化を定量的に評価する手法として、腫瘍反応性T細胞の応答を網羅的に解析できるT細胞受容体(TCR)レパトア解析が注目されていますが、治療前後でのTCRレパトアの変化と治…