INTERVIEW

現地の授業の様子を教えてください 

鄭さん:アメリカでは皆が授業中に活発に発言します。また、学期が4半期制で、1年を通じてずっと忙しいという印象です。TAと教員が開催してくれるオフィスアワー※を利用していたら、同じ学部の人と沢山友達になれました。

※オフィスアワー:
学生が授業時間以外に教員の研究室を訪ね、自由に質問できる時間として、各教員が設けている時間。

大変だったことはありますか? 

嶋田さん:私は化学系なので実験を履修していたのですが、ラボパートナーに恵まれなくて苦労しました。2人1組で実験を進めるのですが、相手の失敗が多くて…。ラボパートナーの喋る英語は教員と違ってスピードが速く聞き取りにくかったので、失敗の原因もなかなか分からずきつかったです。最後の方は全て私が実験を取り仕切って進め、無事に乗り切りました(笑)

鄭さん:私は物理の概念についての授業が一番難しく感じました。UCDの正規生がこの授業の前に履修するprerequisiteという必修科目を取っていなかったので、事前知識が足りず理解が大変でした。東京理科大学での専門は応用物理ですが、UCDの夏学期に電磁気学と一般相対性理論を履修して物理学科の人と仲良くなり、授業の内容にも興味が湧きました。また、電磁気学では理科大学で習った内容を改めて整理するような感じで面白かったです。

現地の人との交流について教えてください 

嶋田さん:Davisでは同じ専攻の1年生から4年生まで、学年を問わず集まる伝統があり、イベントなども多く楽しかったです。例えばグループスタディという集まりでは、同じ専攻で異なる授業を履修している学生が集まります。一緒に勉強したり、カラオケに行ったりご飯を食べに行ったりしました。同じ専攻であれば興味関心も似ていて話も盛り上がるので、とっても良いつながりだなと思いました。

鄭さん:私は物理学を専攻しているフットボール選手と仲良くなって、一緒に登山に行ったり、勉強したりしています。また、物理数学の授業で会った学生は物凄くスマートで、よく勉強を教えてもらっています。UCDではみんな専攻している勉強の話が大好きなので、専攻の話題をきっかけにすぐ仲良くなれる気がします。

文化の違いによる失敗や気付きなどはありますか? 

嶋田さん:ホームステイでの生活では色々と気づきがありました。とにかくコミュニケーションが必要で、例えば、凄く疲れて喋りたくない時は「私は疲れたから、喋らない」と相手にはっきり言わなくてはならないことなどです。今は、帰宅してその日にあったことやちょっとした体調の変化なども全てホストマザーに伝えるようにしています。コミュニケーションを取れば取るほど関係が安定することを実感しているところです。

鄭さん:私は、ホームステイ先の机が勉強机でなかったり照明が暗かったりと、集中するのが大変でした。生活に慣れてからは自分で契約したアパートで暮らしています。
嶋田さん:ホームステイは留学の初めの時期など、環境に慣れるために助かる制度でしたが、現地の生活に慣れたらアパート等で過ごすのも良いなと思いました。

留学を考えている人へのメッセージ 

鄭さん:アメリカでは、自分が意思を持てば持つほど獲得できるものが多いと感じています。周りにやりたいことを伝えると必ず助けてくれる人がいます。私は以前興味のある先生にコンタクトをとったところ、大学院生のゼミに入れてもらえるようになりました。
それと、ホームシックは多くの人がかかります。私もとても辛かったのですが、みんな同じ思いを経験しているし、時間が解決してくれるよと伝えたいです。
嶋田さん:鄭さんと似ていますが、全部自分次第で事態を良い方向にも悪い方向にも持って行けると感じています。日本にいるより自由度と時間が増える分、時間の使い方は自分次第ですね。今私は余暇時間に無料でジムのヨガレッスン(トライアル)に通っているのですが、そういう情報も見つけやすいところにはありません。友人に聞いて探し出しました。友達を作るのは本当に大事だと思っています。私は冬学期、全部のクラスに友達を作りました。

友達を作るコツはありますか? 

嶋田さん:とにかく自分から声を掛けていくことが大切です。物珍しさで声を掛けてくれる人はいますが、自分話しかけて行かないとコネクションはできません。恥を捨てて、数打ちゃ当たると思って手当たり次第に話しかけることが大切だと思っています。知り合いでなくても、前の席に座っている人の会話に便乗したりもしています。
鄭さん:私はオフィスアワーを活用するのはとっても良いと思います。
嶋田さん:確かに、オフィスアワーはとっても大切です。

 

※所属と学年はインタビュー当時のものです。

※所属と学年はインタビュー
当時のものです。