INTERVIEW

- 留学の動機をおしえてください
幼いころから海外、特にアメリカに強い興味があり、大学入学時点で留学を決意していました。せっかく行くなら短期間ではなく、じっくりと現地の生活や学びを経験したいと思い、1年間の留学を選びました。また、カリフォルニア大学デイビス校は正規の授業を受講できる点に魅力を感じ、ここでの留学を決めました。

- 現地での授業の様子や現地の人との交流について教えてください
「海外の大学は卒業が難しい」とよく聞いていたため、かなり身構えていました。しかし、実際に受けてみると、言語の壁さえ克服できれば、日本の大学と大きな違いはありませんでした。きちんと勉強していれば単位を取得するのは難しくなく、良い成績を取りたいのであれば、積極的に質問をし、追加の課題をこなしていればよかったです。
授業を通じて友達を作るのは難しいですが、日本に興味のある人がたくさんいるサークルなどがあるので、そのような場所では友達が作りやすいように思います。また、現地の学生とシェアハウスすることもおすすめです。そこで仲良くなることができれば、現地の大学生らしい生活を体験することができると思います。

- 留学を通して成長したことや、今後に活かせる経験はありましたか?
この留学経験を通じて、アメリカの大学院進学を本格的に考えるようになりました。現地で出会ったPhDの学生がとても楽しそうに生活しているのを見て、自分もその環境に身を置きたいと思うようになりました。彼らも試験前は大変そうでしたが、充実した日々を送っているように見えました。
さらに、アメリカの大学院では基本的に授業料だけでなく、生活費も大学側が負担してくれるため、実質的に給料をもらいながら研究できる環境があると聞きました。もちろん、大学や学部の予算によっては生活が厳しくなることもあるそうですが、それを差し引いても大きなチャンスだと感じました。
- 留学を考えている人へメッセージをお願いします
英語はしっかり準備し、最初から正規の授業を受講することをおすすめします。英語力が足りていれば、不安があっても最初から正規授業を受けるべきです。英語の基準を満たしていないと、まず英語クラスに入ることになりますが、そこにはほぼ日本人しかいません。日本人と交流すること自体は良いことですが、周りのほぼ全員が日本人で、日本語で会話している環境では、日本にいるのと大きな違いはありません。たとえ英語クラスに入ることになったとしても、日本人以外の友人を作ることを意識することをおすすめします。
また、もしアメリカの大学院進学を少しでも考えているなら、できるだけ早く行動を始めるべきです。例えば、同じ先生の授業を継続して受講したり、オフィスアワー(教授が質問対応する時間)に積極的に通ったりすることで、教授と信頼関係を築くことができます。PhD進学の際には推薦書が必要になるため、その段階で教授と関係を築いておくことは非常に有用です。さらに、教授からの紹介で他の先生を紹介してもらうなどして、研究に参加する機会を得ることも可能です。現地の先生とのコネクションを作っておくことは、進学の際に大きなアドバンテージになるそうです。



※所属と学年はインタビュー当時のものです。
※所属と学年はインタビュー
当時のものです。