こんにちは。なるほど科学体験館学生スタッフのN.K.です。本日は共通テストが行われていますが、私自身も、2021年に実施された第1回共通テストを受けた当時は「文章が長い」「グラフを読むのが大変だ」と感じたことを、今でも覚えています。
共通テストを見て、「以前より難しくなった」と感じる人は多いかもしれません。特に、グラフや表、資料を読み取る問題が増えたことが印象的です。しかしこれは、単に問題を難しくしたわけではありません。
共通テストでは、「知っているか」よりも「考えられるか」が重視されています。理科では、実験結果を示すデータが与えられ、そこから何が言えるかを判断する問題が出されます。公式や用語を覚えているだけでは解けない設問が増えているのです。
この背景には、「科学リテラシー」という考え方があります。科学リテラシーとは、データや根拠をもとに考え、判断する力のことです。天気予報や統計データなど、私たちは日常的に多くの情報に触れながら生活しています。共通テストは、そうした力がどれだけ身についているかを測ろうとしています。
近年は生成AIの発達により、データを示すだけでなく、その意味を整理し、考え方まで提示してくれるようになりました。しかし、示された情報が本当に正しいのか、どの点に注目すべきなのかを判断するのは、最終的には人間自身です。共通テストで求められているのは、答えを教えてもらう力ではなく、与えられた情報を自分の頭で考え、根拠をもとに見極める力だと言えるでしょう。
共通テストは、暗記中心の試験から、情報を読み取り、自分で考える力を問う試験へと変わってきました。その変化は、これからの社会で必要とされる力が何であるかを、私たちに問いかけているのかもしれません。