インストラクターブログ

深宇宙展レポート

先日、なるほど科学体験館のメンバーで、日本未来館の特別展「深宇宙展」に行ってきました。私は機械航空宇宙工学科に所属していて宇宙に強い関心があるので、以前からいつか行きたいと思っていた展示です。今回ようやく足を運ぶことができ、とても嬉しかったです。

一番印象に残ったのは、JAXAとトヨタが開発を進めている有人月面探査車「有人与圧ローバー」の実物大模型(世界初公開)を見られたことです。アポロ計画から約50年。現在、人類はアルテミス計画で再び月面を目指しています。このローバーは、宇宙飛行士が宇宙服を着ずに約1か月間生活しながら探査できるという画期的なもの。まさにアルテミス計画の要といえる存在です。

私は何度かブログにも書かせていただきましたが、学生の火星ローバー国際大会に向けたプロジェクトに参加しています。アルテミス計画の先にあるのは人類の火星到達です。展示を眺めながら、「このローバーで再び月に人類が行き、その先に私が目指している火星があるのかもしれない」と思うと、心が躍りました。

そのほかにも、日本の民間人として初めて宇宙に行った前澤友作さんが実際に使用した宇宙船や宇宙服を間近で見ることができたり、初めて知る分野の展示に触れたりと、驚きの連続でした。展示物によってはガラス越しではなく、実際に触れるものもあり、今進んでいる宇宙開発をぐっと身近に感じられる幸せな空間でした。

実は日本未来館に行くのも今回が初めてでした。体験型の展示が多く、私たちの科学館とも通じるものを感じました。特に「老いパーク」と「100億人でサバイバル」は強く印象に残っています。また、宇宙飛行士のサインが数多く残されていて、たくさんの方が未来館を訪れていることも初めて知りました。

朝から夕方まで、思う存分科学館を満喫できました。「こんな展示があったらいいね」と話し合いながら回れたのも楽しい時間でした。近いうちに、このなるほど科学体験館に新しい展示が増えているかもしれません。その時を楽しみにしていてください。

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有人与圧ローバー