インストラクターブログ

研究と就活と難波正と

こんにちは。なるほど科学館スタッフのS.R.です。最近は研究と就活と展示づくりで、毎日多忙な日々を送っています。今回は私の就活の話と、担当している企画展の進捗についてご紹介したいと思います。

大学では太陽光パネルについて研究しており、幼い頃から地球温暖化に関心があったこともあって、将来はエネルギーに関わる仕事がしたいと考えています。最近、展示制作の一環で蹴上発電所について調べる中で、関西電力さんの取り組みにも興味を持つようになりました。

難波正といえば、日本で最初の商用水力発電所・蹴上発電所の建設を主導した人物です。そして、その発電所の運転に深く関わっていたのが関西電力さんだったのです。まさかこんな形で、自分の研究と就活と展示制作とがつながってくるとは思いませんでした。企画展では、蹴上発電所に導入されたペルトン水車とフランシス水車の違いや、その技術選定の背景を紹介するパネルを制作中です。水車って聞くと一見地味に思えるかもしれませんが、実はその選定には、水の落差や流量、さらには地域の発電ニーズといった“社会の条件”が大きく関わっていて、とても奥深い世界です。

現在は、その展示パネルの完成に向けてラストスパート中です。蹴上発電所や水車の話を、できるだけ分かりやすく、楽しく伝えられるよう工夫を重ねています。完成したら、ぜひ足を運んでくださると嬉しいです。

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調査中のペルトン水車