インストラクターブログ

さくらサイエンス

こんにちは。学生スタッフのK.R.です。先日、さくらサイエンスプログラムの一環として、インドやマレーシア、台湾、ウクライナから来日した高校生約100名が、東京理科大学の近代科学資料館を訪問しました。私は今回、英語で解説するヘルプスタッフとしてこのプログラムに招集されました。

実は資料館に訪れるのは初めてで、どのような展示があるのか全く知らない状態だったので、当日はプログラムの時間よりも少し早く会場に到着し、まずは見学者として資料館をじっくり楽しむことにしました。展示内容としては東京理科大学の歴史や創設者とゆかりのある日本の偉人、貴重な研究資料に触れることのできる非常に充実度の高いものでした。

私の担当は、東京理科大学卒業生でありノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智先生の記念展示室を、海外の高校生に英語で説明することでした。正直なところ、今回の準備を通じて初めて大村先生について詳しく調べました。電気分野が専門の私にとって、生理学の分野はまったく未知の領域で、先生の研究内容を理解するだけでも一苦労で、それを英語で説明するとなると、本当にできるのか不安でした。 しかし、いざ説明が始まると、参加した高校生たちは真剣に耳を傾け、最後には大学生活や研究についても積極的に質問してくれました。説明後には学生たちと雑談する機会もあり、言葉の壁を越えて少しずつ打ち解けていくのを実感できたのがとても嬉しかったです。

その一方で、普段使うことが少ないことから英語力の課題も痛感しました。もっとスムーズに、もっと自信を持って説明できたらと思いました。そう思うと同時に、今後またこのような国際交流の機会があれば、堂々と対応できるようさらに英語を磨いていきたいと強く感じました。

この経験は、科学という共通言語が人と人をつなげる力を持っていることを教えてくれました。そして、私自身にとっても、大きな一歩となる貴重な一日となりました。

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大村先生の偉業に聞き入る高校生たち