こんにちは。学生スタッフのA.S.です。先日、2025東京理科大学野田きゃんジュニアカレッジプログラムが行われ、伊藤館長がなるほど科学体験館で講演をされていました。「数学マジック」というタイトルで、背景に数学が隠れている不思議なマジックを披露されました。
また披露される機会があるかもしれないので、内容については詳しく触れませんが、簡単にいうと数字の性質を利用していました。数字の性質として有名なのは、183は3の倍数、101010、19873647も一目で3の倍数だということが分かります。実は各桁の数字を足した答えが3の倍数なら元の数字も3の倍数だと分かるのです(合同式で示せます)。伊藤館長はこのような数字にまつわる面白い性質を使ってマジックをしていました。参加してくれた生徒たちは、他の数字でも成り立つのか確かめたり、数字の性質について伊藤館長のお話を真剣にノートにとっていたりと、夢中になっている様子でした。
私が驚いたのは、伊藤館長が持つ数学の世界に観客を引き込む技術です。これはとても難しいことで、私も数学にまつわる雑学や面白い話は比較的知っているつもりですが、それを使って相手に数学の面白さを伝えることはできません。さらに伊藤館長は様々なイベントで数学にまつわる講演をされていますが、私が見学させてもらったときの内容が毎回違います。豊富なネタと熟練の技術について、とても勉強になります。