インストラクターブログ

中村精男の講演会

どうもこんにちは。なるほど科学体験館学生スタッフのY.K.です。先日、神楽坂にある近代資料館の方まで講演会のヘルプとして出向してきましたので、その記録を残しておこうかと思います。

講演会は松下村塾と中村精男の関係に焦点を当てたもので、中村精男が松下村塾で何を学んだのか、なぜ彼は英語ではなくフランス語を学ぼうとしたのかなどさまざまな角度から話が進められていきました。私自身が企画展に携わるにあたり、科学的なアプローチを主として当時の重力加速度測定や富士山頂での気象測定について解釈しようとしたのに対して、当時の時代背景や人間関係から中村精男の考えや行動を解き明かそうという試みはとても新鮮で楽しいものでした。

講演会に参加してくださったお客様は、その後に実際の展示をご覧になっており、その場でも沢山のお話ができました。その中でも重力加速度測定で用いた振り子に対しての「周期はどの様に測ったのか?」という質問が印象に残っています。外部回路と接続して電気信号を計測することで正確に測定したという記述は見たことがあったのですが、そのお客様は回路の構造などが知りたかった様で、その部分まで満足に解説することは叶いませんでした。それを踏まえて今は、回路の構成や測定原理についても調べてみようかという気になっています。(忙しいので、時間があればですが…)

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大島商船高等専門学校牛見教授