インストラクターブログ

元資料調査のコツ

こんにちは。学生スタッフのS. T. です。

今回はインターネットを使って一次資料を見つける方法について、私が日頃実践していることを解説します。

具体例として、東京物理学校初代校長である寺尾寿の論文を題材にします。

・調査対象

寺尾寿が岩田好算の定理を拡張したもの証明した論文

・最初に与えられた情報

キーワード: 寺尾寿 岩田好算 

論文は1885年に出版された

今回見つけるものは論文ですので、知りたいものは論文タイトル、もしくは論文の掲載雑誌と号数です。現時点で与えられている情報だけではこれらを特定できないため、キーワードを使って新たな情報を探します。

まず、素直に「寺尾寿 岩田好算」と検索しました。

検索結果にキーワードに関連したページが表示されますので、上から順番に調査します。検索エンジンでは、検索ワードに関連するサイトが検索結果の上位にくるため、下位のサイトは関連の薄い可能性がありますが、私は検索結果の3ページ目ぐらいまでは調査することを推奨します。また、海外の文献を調査する場合には、現地の言語で検索する方が情報を見つけやすいこともあります。

サイトを調査していると、論文といった情報量の多い文献の中から手がかりを探さなければならないこともあります。その際にはサイト内検索(Ctrl + F)をすると効率的です。

今回の調査では、一度の検索で出てきたサイトで論文のタイトルを知ることができましたが、一度の検索で目的の情報が手に入らないこともあります。その際は、別のキーワードを試すことになります。最初の検索で見つけた新たな情報をキーワードに入れることで、より目的の情報に近づくことができます。

最後に、文献データベースを活用して、目的の論文を手に入れます。和文論文ならJ-STAGE、英語論文であればgoogle scholarがおすすめです。

私は以上の流れで文献を調査しています。今回は一度の検索で論文タイトルを特定することができましたが、通常は何度もキーワードを変えて検索することが多いです。

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目的の資料