インストラクターブログ

内覧会と和田雄治先生の論文

こんにちは。学生スタッフのA.S.です。先日、神楽坂キャンパスにある近代科学資料館で「『富士山観測』~日本気象学の礎を築いた中村精男と和田雄治~」の開催に先駆け、内覧会が行われました。企画展に協力してくださった各関係者に観覧していただくもので、私は和田雄治先生に関する説明を担当しました。非常に多くの方にいらしていただき、当時の私は申し訳ありませんがどなたがどなたか存じ上げず、ただただ必死にお客様対応をしていました。普段のなるほど科学体験館とはまた一風変わった興味深い経験ができました。

初めて自分が手掛けた調査の成果が展示されているのを見て頑張ってよかったなと思いました。とはいっても調査もただ大変なだけでなく、好奇心をもって楽しく取り組めました。和田先生の朝鮮での活動が中々まとめられたものがなく、とてもかけ離れたキーワードで検索し、一縷の望みをかけて、和田先生に結びつきそうもない書物を読み漁るような調査を続けてきました。そのおかげで知識がしみついていて、展示に書ききれなかった情報を加えた説明ができたと思います。また和田先生が物理学校雑誌に寄稿した論文の内容や測雨器について質問があり、とても嬉しかったです。一方、物理学校雑誌の調査が一冊にまとめられていて、めくってくれるお客様が少なかったことは少し残念です。

和田先生が物理学校雑誌に寄稿した論文は31編にも及び、現在は内12編の要約が展示されています。開催期間中も全編要約を目指して調査を続け、随時更新しますので是非ご覧ください。

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