インストラクターブログ

Hara?

どうもこんにちは、学生スタッフのY.K.です。

今年の9/26から始まる企画展に向けてスタッフも急ピッチで展示物を仕上げております。かくいう私も、さまざまな調査をしていまして、その中に富士山頂での気象測定表の解読というものがあります。

1880年に東京大学の外国人教諭メンデンホールは、田中館愛橘、中村精男、和田雄治らをつれて富士山頂で気象測定を行いました。富士山の標高を求める目的で、気圧や湿度(乾球温度、湿球温度、露点温度)の測定を行ったそうです。そして、その結果を表にまとめたのです。その表では2地点での観測が比較されており、当然片方は富士山頂なのですが、もう一つは「hara」という謎の地名でした。

実験の趣旨から、富士山頂と海抜0m地点の観測を比較したことはわかっていたので、haraは静岡県富士宮市原区のことを指しているのではないかと当初は推測していました。しかしながら、富士山の登山道に沿って地図を見てみると、沼津市原地区の可能性が高い事がわかったため、本展示では沼津市原地区として推測を終えています。測定表の解読も含めて、まだまだわからない事も多いですが、なるべく皆様のわかるような形で面白い展示を作り上げていきたいと考えています。ぜひ、お越しください。

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東海道本線原駅からみた富士山