インストラクターブログ

企画展「寺尾寿」の保存

こんにちは。学生スタッフのA.S.です。以前、神楽坂キャンパスにある近代科学資料館で行われた「寺尾壽 企画展」の講演会に参加したブログを書きました。現在、その「寺尾壽 企画展」のデジタルアーカイブがweb上にて公開されています。日本語版はもちろん、英語版の公開も行っています。企画展は二ヶ月ほど開催され、非常に多くの方々に見ていただけました。私は企画展に携わっていなかったのですが、多くの学生スタッフが年表作成、ノート解読などに尽力されていたので、その努力の結晶が保存されていることをうれしく思います。

二階の展示室(Exhibition room)で「寺尾壽」企画展を見ることができます。ほぼ全ての展示物について詳細を見ることができるようになっており、驚きました。個人的にお勧めしたいのは、入り口から入って右側にある黒板です。これは学生スタッフが寺尾壽の授業ノートのある部分を解読してきた総まとめとなっています。私は展示物を実際に見たのですが、未熟なりに「文章や語法は変わっても式や定理は今も昔も変わらない」と感じました。下記のURLから是非覗いてみてください!

さて日本語版だけでなく英語版も公開されているのはなぜでしょう。話が少し逸れますが、理系研究で名を残した方々に共通する印象として数学者でありながら哲学者でもあり、物理学者でもあるといったように突出した専門職を持っていないことが挙げられます。また数学者から経済学者に成る方もおり、古来より理系は創域性が重要であったことが分かると思います。近年の言葉で言えば「グローバル」に近く、英語版を公開することでより多くの交流が生まれることでしょう。

「もしも言語の異なる方がなるほど科学体験館にいらしたら……」そんなことを想像しながら、今日も私は分かりやすい説明を試行錯誤しています。グローバルな科学体験館を目指して。

近代科学資料館「寺尾壽 企画展」デジタルアーカイブのご案内|東京理科大学 (tus.ac.jp)
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デジタルアーカイブの様子