インストラクターブログ

寺尾壽展ヘルプ

なるほど科学体験館学生スタッフのY.Kです。先月24、25日に理大祭があったため、ヘルプとして神楽坂の東京理科大学近代資料館の方へ出向しました。その日は、主に寺尾壽展の案内を担当しましたが、お客様の話を聞いて展示内容の理解がより深まりました。

ある方とは大正時代の東京物理学校(現東京理科大学)周辺の地図についてお話ししました。「母校が二つある」とおっしゃられるので、「理科大とは別にあるのですか?」と尋ねると、「理科大と天神小学校が母校です」と返されました。調べてみると、天神小学校はまだ現存するようでした。 またある方には、寺尾が初代台長を務めた国立天文台へ行った際に、天文学について当時の台長に質問し返答をもらったエピソードを聞かせていただきました。 また別の方には、展示してあるタイガー計算機が電卓に変わったちょうどその境目の時代についてお話いただきました。研究室の中では、タイガー計算機を使う先輩と電卓を使う後輩の構図ができていたようです。 寺尾ノートを解読した黒板では、学生の方に高校で習った楕円方程式を思い出したという話を聞きました。僕には黒板の内容が完全に理解できていないため、なるほどと思いつつしばらく楕円方程式を思い出していました。 また、メートル原器の展示では、メートル原器は熱膨張による形状変化などが起こりにくい形であるが、それでも微妙に変化してしまうため、今は使われていないのだという話をあるお客様がしてくださいました。

寺尾壽展の案内を担当したのは2回目でしたが、お客様から本当にたくさんの話を聞かせていただき、大変良い経験になりました。

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寺尾壽展の展示