インストラクターブログ

物理学校ノート翻訳

こんにちは、学生スタッフのIHです。今回は10月12日から近代科学資料館で始まる企画展「寺尾寿没後100年記念」に展示される予定のメートル原器についての講義ノートについて紹介したいと思います。

僕は物理学校で行われたメートル原器についての講義のノートを現代語に翻訳する仕事を任されていたのですが、これがかなり大変で、今までの仕事で一番時間かかりました。外国語を翻訳するならgoogle翻訳などのアプリを使えばすぐできるのですが、頭がいい人特有の崩れた文字でノートが書かれており翻訳アプリが通用せず、日本語のはずなのに作業開始時は全く読むことができませんでした。おまけにひらがなが全く使われておらず、全部カタカナで書かれているのもあって本当に日本語なのか最初は疑問に思いました。漢字も見たことがないものばかりで旧字体を必死になって検索したり、解説資料を読むなどしてなんとか翻訳を進めていくことができました。ある程度翻訳が進んでくると、ノートを書いた人の癖がわかるようになってきて、読める部分をパズルのように読めない部分にはめていくことでどんどん翻訳が進んでいくので、楽しくなってきます。しかし、それでも全部を読むことができず、どうしてもわからない部分が残ってしまい、また辛くなってきます。僕だけではどうしようもないので、色々な方のお力を借りて、どうにかこう全体を読み取れるところまで終えることができました。

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1mがあるのはメートル原器のおかげです