インストラクターブログ

ハチラボ

こんにちは。学生スタッフのE. T. です。現在、渋谷区にある「こども科学センター・ハチラボ」にて、「アインシュタイン・キンダー展」が開催中です。アインシュタインの生涯や業績について紹介する展示で、なるほど科学体験館がさまざまな展示物を提供しています。

アインシュタインの主な業績には、相対性理論とブラウン運動の解析があります。アインシュタイン・キンダー展」では、普段のなるほど科学体験館の展示品に加え、新たに制作した展示品も用意しました。今日は私が制作した展示品である、「宇宙の布」と「ビーズでブラウン運動」を紹介しようと思います。

相対性理論は、時間と空間の関係や、重力による時空の歪みについて述べた理論です。「宇宙の布」は、布を使って時空の歪みを可視化した展示で、ボールを転がすことで時空の歪みによる運動の変化を見ることができます。実際にボールを転がして、時空の幾何学的な性質が運動に与える影響を体験してみてください。

ブラウン運動は、水中のごく小さな粒子などで見られる不規則な運動です。ブラウン運動をする粒子の複雑な軌跡は、さらに小さな多数の水分子の衝突によって起こります。「ビーズでブラウン運動」は、ごく小さな世界でのブラウン運動を、ビーズとボールを使って再現した展示です。

展示品を作るにあたって、さまざまな工夫が必要でした。布の素材、歪ませ方、ボールやビーズの重さ・大きさ、振動のさせ方などなど...。数ヶ月に渡る制作の末に完成した展示をお楽しみください。

 アインシュタイン・キンダー展の開催は11月19日(日)までです。小さなお子さんでも楽しめる展示になっていますので、気軽にお越しください。

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宇宙の布