インストラクターブログ

私とそろばん

こんにちは。学生スタッフのK.S.です。なるほど科学館体験館の学生スタッフになってから1年半が経ちました。この1年半、毎週のように触れてきたはずの館内の展示は、私を飽きさせることなく、いつまでも新鮮な気持ちにさせてくれます。それだけ当館の展示は奥深いものなのだと感じています。その中でも私が特に奥が深いと感じるのはそろばんの展示です。

私は小学1年生から7年間そろばんを習っていたため、幼い頃からそろばんに触れてきました。しかし、当館には私が触れてきたそろばんとは形や用途が全く異なるものが多く展示されており、非常に面白いです。例えば「孫の手そろばん」は、その名の通り、孫の手とそろばんを組み合わせたものです。職人の方々がどのような気持ちで孫の手そろばんを作っていたのかを想像するだけで楽しいです。

私が通っていたそろばん塾はもうありません。元々古い建物だったのが震災によってとどめを刺されたため、取り壊されてしまいました。そろばんの展示を眺めていると、今はもう存在しないそろばん塾の風景を思い出すことができるのです。

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孫の手そろばん