インストラクターブログ

就職活動①

ご無沙汰しております。学生スタッフのA.Kです。この度は「就職活動」について記します。これから就職活動を行う後輩たちへたくさん伝えたいことがありますが、今回は「企業選び」に絞ってお話しします。

私は修士一年生の4月に就職活動を始めました。私は環境やエネルギー課題に興味があり、大学院では「太陽光パネルの異常検知方法」について研究しています。この研究テーマから得た知識を最大限に発揮するには太陽光パネルを製造するメーカーや太陽光発電を運用するエネルギーインフラ事業に携わることがセオリーです。しかし、私はこれらの企業に絞らずより多くの企業を調べることから始めました。その理由は環境やエネルギー課題に対して様々な企業がそれぞれの立場で挑戦する昨今において、企業がどのような事業を行ってエネルギー課題にチャレンジしているのかを知り、私が最もやりがいを感じる事業を知ることができると考えたためです。

多くの企業のインターンシップに参加する中で、「建設業」への興味が湧きたちました。現代の建築物にとって照明機器のような電気設備は必要不可欠であり、建築物の血液ともいえる存在です。そして、建築物に対して長寿命化、省エネ、排出CO2の削減など、環境への配慮が強く求められるようになってきています。私も建設業の設備設計という立場から、よりサステナブルな社会を構築したいと考えるようになりました。様々な産業を拝見してきた中でようやく就職活動の「軸」が定まったのです。

「建設業」と一口に言っても多くの企業があります。事業内容に注目すると一般家庭向けの住居を建設するハウスメーカーや大型建築を建てるゼネコン、産業インフラを構築するプラントエンジニアリングなど、関わる建築物によってさらに業界が分かれています。また、企業によって国内事業に強みを持つ企業や海外駐在を経験できる企業など、同じ業界であっても働き方は様々です。数ある企業の特徴に目を引かれ、私は就職したい会社をなかなか絞り込むことができませんでした。

そんな悩める秋の日、息抜きも兼ねて箱根に旅行に行きました。私はゆっくり温泉につかって考えを整理したり、研究や趣味について物思いにふけってみたり、とにかくリフレッシュに徹しようと思っていました。しかし、同行者の提案でポーラ美術館に向かうことになりました。芸術作品にあまり興味はなかったのですが、断る理由もなかったのです。この就職活動中のみちくさが、私の目標を決定づける出来事になるとは、この時点では全く思っていませんでした。

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節電を呼びかけるポスター