インストラクターブログ

PC月刊誌の思い出

先日,角川アスキー総合研究所主席研究員の遠藤諭さんが,当館の微分解析機の取材のためにおいでになりました.この方は以前「月刊アスキー」という雑誌の編集長をされていました.僕は小学生の頃にコンピュータに興味を持ち,「アスキードットPC」という,月刊アスキーの姉妹紙を読んでPCの勉強をしていたため,実際に自分の読んでいた雑誌の出版社の人に会えるということでとても興奮していました.僕が小学生の頃である2000年代後半~2010年代前半は,PC関連の雑誌が多くありました.初心者向けの記事が豊富な「アスキードットPC」や出版社は変わりますが中級者向けの「Windows100%」,ギークな内容ばかり「IP!」など,初心者向けから上級者向けまで揃っていたので,それらを読みながらコンピュータの知識を身に付けていました.読むほどにできることが増えていき,ワクワクしながらページをめくっていたことを覚えています.当時はどの雑誌も,年に一回,その前の年の雑誌12号分が収録されたバックナンバーCDがついている号がありました.たいてい年始に売っている号だった気がします.お小遣いではすべてのほしい雑誌を毎月買うことはできなかったため,バックナンバー号の月が近づくと指折り数えて楽しみにしていました.そのことをお話しすると遠藤さんは,僕がそれほど小さい頃から読んでいたことをとても喜んで下さいました.

現在,僕が読んでいたそれらの雑誌は軒並み休刊となっています.僕は雑誌でPCを学んだので,雑誌がなくなってしまって悲しいとお伝えしました.遠藤さんは,紙の雑誌はなくなってしまったが,その役目はWeb上(ascii.jp)に引き継がれたのだと教えて下さいました.たしかにWebの方が即時性の高い情報を提供できるし,記事を探しやすいです.

一ファンとして,アスキーさんにはこれからもワクワクするような記事を作り続けてほしいです.

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遠藤さんの著書と機械式計算機