インストラクターブログ

微分解析機について

こんにちは。学生スタッフのT.M. です。卒業するにあたり微分解析機についてブログを残したいと思います。

Van der Polファン・デル・ポール の式は、非線形方程式の一つです。次の式のようにあらわされます。

2 x t2 - μ ( 1 - x 2 ) x t + x = 0

和田英一先生のブログによると、「2階の式は2つの変数に分け、1階の連立にするのが常道」だそうで、 次のように和田先生は切り分けています。

積分機0番 x t = y
積分機1番 y t = g (x,y)
Where g (x,y) = μ (1- x 2 ) y-x

問題になるのは g (x,y) = μ (1-x2) y - x の式。微分解析機では「定数と変数の積」はギア比で行い、「変数同士の差分」は差分ギアで行います。 「変数同士の積」には「積の微分の式で2台の積分機を用いる」か「乗算卓を用いる」必要があったようです。

余りの積分機がない場合は、人力での入力を行っていたそうです。


Van Der Pol方程式の解の一例
xの初期値1、yの初期値0、μ=0.1