インストラクターブログ

和田英一先生来訪(2)

こんにちは。学生スタッフのT.M.です。

先日、和田英一先生がなるほど科学体験館に来訪されました。その日に合わせ、以前に近代科学資料館で復活させたブッシュ式微分解析機を再び動作させることを試みました。ブッシュ式微分解析機は、サークルテストと呼ばれる、計算精度を見るためのつなぎ方をされていました。所定の場所に油を差し、電源をつなぎ、いざ動作させると、すんなりと装置が動きました。動作の様子は、ロータリーエンコーダを通じてパソコンでも表示できるようにしていましたが、パソコンのプログラムに不具合が起きていて、データは初めの一部が欠損してしまいました。

さて、私は中学生から高校生の頃に、歯車式計算機に興味を持っていました。大学生になるまでに近代科学資料館に2回行きました。初回で歯車式計算機(タイガー計算機)に興味を抱き、2回目はタイガー計算機での計算体験のために行きました。2回目に行ったときに、ブッシュ式微分解析機が動いているところを見て、大きな機械が滑らかに動いていることに感動しました。その時は微分解析機がどういう計算をしていて、どういう仕組みで計算をしているのかわかりませんでした。体験館スタッフとなってから再びこのブッシュ式微分解析機と向き合い、仕組みを理解し、再び動かすことができて光栄に思います。また、近代科学資料館での復元に関わった全員に感謝します。


微分解析機のメンテナンス