インストラクターブログ

ピンホールカメラ

お久しぶりです。物理学専攻修士1年のL.J.です。中国に「6月の天、子供の顔、あっという間に変わる」ということわざがあります。6月に入り、雨の日が増え、少し晴れていてもいつもより湿度が高くて、また雨なんじゃないかと心配します。

私は主に2階で展示物を解説しています。最近ある展示物に対する説明が天気によって変わることに気付きました。それがピンホールカメラです!ピンホールカメラは2つの円錐台状容器を重ねて構成されています。外側の容器は底にピンホールを空けていて、内側の容器は底を取り除いてトレーシングペーパーを貼っています。ピンホールを光源に向けると180°回転した像がペーパー上に現れますが、得られる像はかなり暗いです。2階から眺める景色は、日差しの強い晴れた日にしか見えないことが多いです。

蛍光灯や電球のような光源の場合、点や線のように形が簡単すぎると、像の性質を考察しにくいです。そこで、わかりやすい解説方法に気付きました。携帯のライトを上下左右動かしたり画面の輝度を上げてピンホールのすぐ近くに置いたりすることで、像の上下逆転が確認できます。特にライトを動かすと、像の動きが逆になるのは容易にわかります。こうして当日の天気などを踏まえた解説をするように頑張ります。

tv
ピンホールカメラで覗いたなるほど館