インストラクターブログ

中国のQRコード通行証

   (こちらの記事は中国語もあります。こちらから)

初めまして、中国出身で理工学部物理学科2年生のR.Kです。なるほど科学館の学生スタッフとして、2月から働き始めました。コロナウイルスが世界中に流行していますが、中国と日本の対策の違いを感じています。

まず、日本の感染症の現状を見ましょう!3月8日までの厚生労働省の発表によると、日本全国には合計455例の患者が確認されてみます。それに対して中国では80695例の中、死亡者は3097人がいます。両国の状況に従って、人々の関心や政府或は個人の対策が大きく変わります。

私は暮らしている千葉県で、コンビニや薬局にいくと、マスクはほとんど売られていません。電車に乗る人は半分程度マスクをつけています。もちろん新型コロナウイルスを軽視している人もいますが、マスク不足の状態が分かります。これから、イベントや集合の自粛はこれから大切だと思います。

一方、中国の自粛の厳しさをニュースやSNSで感じ、もし日本で感染者が増えていく場合、いくつか参考できることがあります。私の地元の南昌市では、市民がQRコード通行証を用い、公共場所の出入を管理しています。携帯のアプリに個人情報や14日間の健康情報と出行先などを入力して、通行証を作ります。学校、会社、駅、市場など人員が多い場所にいく場合、各々の携帯でQRコードをかざして、出入できるかどうかを判定してもらいます。QRコードをスキャンし、赤緑黄の三つの色が出てきます。緑色は通行可能です。熱が出る患者さんと接している医者や看護師は赤となり、公共場所の出入は出来ません。黄色であれば、観察する必要があると認定され、しばらく様子をみて、緑色になれば、出入の制限を解除します。このシステムは毎日の体温測定を自己申告しなければならず、14日間のQRコードをスキャンする履歴を見えます。このシステムにより新型コロナウイルスの拡散を効率的に抑えて、3月12日に南昌市内では患者はゼロになりました。

QRコードだけではなく、中国ではネットで授業を行ったり、近年発達している物流システムで出前をたくさん使ったりして、技術面で新型コロナウイルスの拡散を抑えています。これから日本はどういう風に対応するかを期待しています。

(3月14日(土)更新)

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QRコード通行証