資料館スタッフブログ

企画展『京都の三人』を終えて

皆さんこんにちは、スタッフのA.Rです。 12月も半ばになり、2025年がもう終わろうとしていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。 私は年明けの到達度評価に向けて、勉強をスタートさせたところです。 今回のブログでは、10月1日から12月12日まで開催されていた企画展「京都の三人」についてお話しします。

私はこの企画展の準備段階において、玉名程三が執筆した物理学校雑誌の論文(和製漢語)を読み解く作業に携わっていました。 この論文はもともとフランス語で書かれたものですが、明治時代に当時の日本語(和製漢語)へ訳され「物理学校雑誌」に掲載されたという経緯があります。 今回の作業では、なるほど館の先輩がフランス語の原文を見つけてくださったことをきっかけに、より深く内容を読み解くことができました。

明治時代の文章であることに加え、専門的な用語が多く含まれているため、現代語に訳す作業には非常に時間がかかりました。 1ページ分を訳すのに1時間から2時間は費やしており、大変な作業ではありましたが、このような貴重な機会をいただけたことを励みに取り組んだことが記憶に残っています。

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玉名が寄稿した文、右が原著