資料館スタッフブログ

京都電気鉄道講演会

こんにちは、資料館学生スタッフI.Kです。10月25日(土)に「『京都の3人』難波正・三輪桓一郎・玉名程三」の関連イベントとして、持永芳文先生をお招きし、「京都電気鉄道からLRTまで」というタイトルで講演していただきました。

講演では、京都電気鉄道について京都市三大事業などを絡めつつご説明していただきました。京都電気鉄道は1895年に、蹴上発電所に設置された直流発電機で、直流500Vスプレーグ式電車運行、電車は実業家の高木文平により藤岡市助の技術指導で開業し、日本初の電車の営業運転となりました。1895年2月に伏見線・七条停車場から伏見油掛間で開業し、同年4月に市内線・七条から南禅寺間で開業しました。初めにこのような京都電気鉄道の始まりを語られ、続いて京都電気鉄道の電車に使われた装置や電力供給の方式について、図や写真を用いつつご説明してくださいました。その中でも特に路面電車のレール漏れ電流対策については、かなり詳しく説明くださり、なかなか理解するのが大変でしたが、様々な工夫されているのだなと勉強になりました。

更に京都市三大事業についてのお話もありました。京都市三大事業とは、京都で行われた、第二琵琶湖疏水の建設、上水道の敷設、道路の拡張と市電の開業の三つの事業ことを指します。私は今回の企画展にむけてこの辺りの内容を重点的に調べました。そのため、京都三大事業の関係者が写った写真や京都日の出新聞に載った難波正談など、調査をする中で見たことがあるものもあり、とても参考になりました。

難波正に関係する京都市三大事業については、今回の企画展で展示しております。ぜひ訪れてみてください。

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