資料館スタッフブログ

和田先生の歩みを通じて感じたこと

こんにちは!近代科学資料館学生スタッフのT.Yです。 私は、東京理科大学の前身である東京物理学校の創設者の1人である和田雄治先生が朝鮮赴任時代に研究されていた測雨器について調査していました。

和田雄治先生が朝鮮で行った測雨器に関する研究は、今日の気象学や水文学における基礎を築いたと言っても過言ではありません。過去から現在に至るまで、測雨器の技術の進化は、人類が自然とより良い関係を築くための知識と理解を深めてきました。

測雨器は、降水量を正確に測定するための科学的器具です。現代でもこの降水量のデータは農業において重要な指標であり、農作物の種類や植え時、収穫時期の決定に役立てられてきました。また、洪水の予測や水資源の管理といった公共の利益のためにも使用されてきました。まだ高度な技術が発展していない時代の中で、測雨器は自然災害への備えや、より効率的な水利用の計画において非常に重要な役割を果たしており、その価値は計り知れないものがあると感じます。

この企画展を通じて、訪れる皆様が測雨器の科学と歴史、そしてそれがどのように私たちの日常生活や社会に影響を与えてきたかを深く理解し、感じ取っていただければと思います。

150
和田雄治ら21人の理学士