資料館スタッフブログ

富士登山日記を解読して

こんにちは!近代科学資料館学生スタッフのT.Yです。今回は今月末から開催予定の企画展についてお話ししたいと思います。

私は、東京理科大学の前身である東京物理学校の創設者の1人で天気予報や暴風雨注意報の創始者である和田雄治先生について調査をしていました。その中でも、私は和田雄治が調査と救出のために富士山を雪中登山した概要の日記について翻訳、調査をしていました。しかし、文章の内容は昔の言葉で書かれており、ところどころしか理解できない箇所が多くありました。そんな中、別のスタッフが翻訳をしてくれたおかげで、曖昧だった部分が現代語としてクリアに理解でき、和田がどのような気持ちでこの日記を書いたのかをようやく理解することができました。彼が体験した厳しい登山の様子、極限の中での彼の思考や感情が、翻訳された言葉を通じてより鮮明に伝わってきたのです。

今後、昔の文章を現代語訳する機会はないかもしれませんが、翻訳を通じて、単に言葉を置き換えるだけでなく、そこに込められた感情や思いを理解することの大切さを学びました。今回の経験を通じて得た視点は、これからの学びや仕事においてもきっと役立つものになるだろうと感じています。

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日記内に記載があったカンジキ