資料館学生スタッフのS.H.です。私は数学科なのですが、数学科は世間から、よく分からないことをしていると思われがちな気がしています。なので、今回は皆さんに数学科での、授業と演習、空き時間の三つの様子を伝えていきます。
【授業】 先生が板書する定義や命題、定理を写したり、大事なところをまとめたりします。基本的には、定義、命題、定理を書いて、証明を記す、例を述べる、という流れの繰り返しです。高校よりも、厳密で、抽象的な数学が展開されます。理科大では1コマ90分で授業が行われていて、補講などでない限り、ほとんどが対面の授業です。
【演習】 最初の30分ほどで問題を解く時間が与えられて、そのあとに先生が解説をします。大学の数学の問題は証明問題が多く、また複雑であることも多いので、1,2回証明を下書きしてから、清書を書きます。特に、レポートなど提出する必要があるものの場合はそうします。
【空き時間】 大抵の空き時間は友達と数学の勉強をしています。問題を出し合ったり、質問しあったり、最近の面白かった数学の話をします。当然ですが、数学以外の世間話もします。また、私は数学研究部という理科大のサークルに入っているのですが、そこでは、4~5人のグループに分かれて、空きコマに自主ゼミを行っています。今は、斎藤毅先生の『集合と位相』という本の輪読をしています。大学の教科書は行間が広く、読み進めるのに時間がかかります。省略された証明を作るために数時間を費やすこともあります。そして、帰宅してからは、ゲームしたり、家にあるホワイトボードで数学したりしています。
数学科に入って、いろんな友達と話して感じたのは、みんな数学が好きだということです。普段ふざけている友達も、いざ数学のこととなると目の色が変わります。数学に浸かりたい方はぜひ、数学科に入学してみてください。