資料館スタッフブログ

資料館での思い出

こんにちは,近代科学資料館学生スタッフのT.Yです.私は2年生に進級する頃の2022年の3月からここで働き始めました.そして2年の月日を経て、今年の2024年の3月を以て,学生スタッフを引退することになりました.ここでは私の最後のブログとして,資料館での思い出を振り返りたいと思います.

2022年3月当時,科学館で働いてみたいと思っていた私は,科学館のアルバイトに応募するも採用されず,何のアルバイトをするか途方にくれていました.そんな中,知り合いにこの近代科学資料館を紹介され,直談判したところ,働かして頂けることになりました.近代科学資料館は理科大の歴史と共に科学を紹介する施設です,そのため,ここで働けることは科学館で働いてみたいと思っていた私には大変喜ばしいことでした.

これまでアルバイトをしたことのなかった私は初めての接客に戸惑いました.お店の店員がお客様に挨拶をするのはよく見る光景ですが、いざ自分でやってみるとこれが難しい.意識して挨拶しないと中々声を出せないのです.他にも自主的に掃除をしないと,館全体の見た目が悪くなってしまいますし,能動的に動く必要がありました.アルバイト経験のない自分にとって資料館での仕事は,「働く」ということについて学べた貴重な機会だったと思います.

資料館での大きな思い出の一つに,団体案内があります.地域の小中学生,高校生の方たちや,同窓会の方たち等,様々な団体の方に館内を案内するものです.もともと人前で話すことが苦手だった私が,大人数の前で展示物の解説をするのは非常に緊張しました.しかし,回数をこなすうちに,お客様から「とても面白かった」,「分かりやすかった」と言って頂けるようになり,非常に嬉しかったことを覚えています.これがやりがいとなり,だんだんと人前で話すことへの抵抗がなくなっていきました.現在では堂々と展示の解説をすることができるようになりました.これは私がこの近代科学資料館で大きく成長できた点だと思います.

 

近代科学資料館に勤めて2年間,ここには書ききれない多くの経験をすることができました.近い将来,私が社会に出たときも,ここで得た成長を生かしていければと思います.

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団体案内の様子