資料館スタッフブログ

博物館実習(1)

初めまして。近代科学資料館 博物館実習生 第2号のS.Kです。お茶の水女子大学の理学部数学科に所属し、偏微分方程式や流体力学について勉強しています。その傍ら、科学コミュニケーションや学芸員という職業に興味があり、将来はそのような仕事に就きたいと考えていたので、学校で博物館学芸員の資格を取得するための授業を受けています。その授業の一環として、学外での博物館実習というものがあります。

学外での博物館実習の実習先は、各博物館が実習生の募集をかけたところに学生が個人で応募するのが一般的です。各博物館が掲示する募集要項を見て応募条件等を確認し、希望する博物館を決めます。

私の大学の理学部の学生は、どの専攻でも博物館実習の資格を取ることができます。しかし、数学科からは今まで誰も学芸員の資格の取得をしている人がいませんでした。というのも、多くの科学系博物館では、生物や物理・工学など、実際に触れることができるものを展示し研究対象としているため、「数学を専攻している学生」が学芸員を目指すケースは少数です。そのため、学外での実習先探しに困るかもしれないと不安に思っていました。

そんな中、幸いなことに、博物館実習生の第一号さんの資料館スタッフブログを発見しました。実習生の募集は行なっていない中で数学科の学生が問い合わせたところ実習を承諾してくださったとのこと。これはチャンスだと思い、メールを送りました。

そういった経緯があり、今年の夏、当館で実習を行わせていただきました。第一号さんのブログを読んだ私のように、この記録が今後の私と似た境遇の方のご参考になったら嬉しいです。

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制作したハレパネ