資料館スタッフブログ

小学生へNMRを説明

こんにちは。第2部化学科の N.T. です。今回紹介したいのは東京理科大学大学院理学研究科で修士課程をとられ、 その後ノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智先生です。

大村智先生は東京理科大学大学院理学研究科に在学中、当時日本に 1 台しかなかった60MHz の核磁気共鳴(NMR) 機器を用い、有機化合物の構造決定の知識や技術を身につけられたそうです。

核磁気共鳴(NMR)機器とは原子核を磁場の中に入れて核スピンの共鳴現象を観測することで、 物質の分子構造を原子レベルで解析するための装置です。 私も現在化学科に所属しているので、試験や課題で核磁気共鳴(NMR)機器から 導かれる化学シフトをよく読み取る問題を出されるのですが、これがなかなか難しく、 悪銭苦闘しています。小学生が見学で当館に来館されることがしばしばあるのですが、 化学科の私ですら苦労するものを小学生に説明するのはとても難しく、苦戦を強いられています。 そんな中でも、この機械は 食品の品質と栄養成分のプロファイリングをし、 その食品が安全かどうかを調べるのに利用されていると伝えたら、反応がよかったです。

当館では先生の功績や、核磁気共鳴(NMR)機器など様々な大村先生に関する貴重な資 料や機器が当館には展示されているので、是非見に来てください。

NMR機器を小学生に説明するにあたって
NMR機器を小学生に説明するにあたって