資料館スタッフブログ

資料館2Fの実験装置

皆さんこんにちは。資料館スタッフのM.O.です。10月にopenしました大村智記念展示について少しでもご興味を持っていただけたらと思い、NMRについて少し紹介したいと思います。

NMRとは核磁気共鳴装置と言い。原子核を磁場の中に入れて核スピンの共鳴現象を観測することで、物質の分子構造を原子レベルで解析するための装置です。

大村智先生は東京理科大修士課程在学時、当時日本で唯一納品されていた東京工業試験所に60 MHzの装置を使用して天然物の構造解析の研究を行っていました。

大村智記念展示室には当時大村先生が使用されていたものと同じ60 MHzのNMRが展示されています、普通では研究室でしか見ることができないと思いますので、資料館にお越しの際は是非見ていただけたらと思います。また、ロットペンで記録されたNMR測定チャートも展示されているので、そちらも合わせてご覧頂けると面白いと思います。

大村智記念展示室の60MHzのNMR
大村智記念展示室の60MHzのNMR