おはようございます。W.K.と申します。現在、企画展に向けて展示物やパネルや講演や、いろいろなものが動き出して大忙しです。ただし、私は大忙しな方々を横目にこの文章を書いているわけですが。
さて、FACOM138Aというリレー計算機で動かすために私たちが作ったプログラム(そして実際動かしたプログラム)のパネルも展示されます。その中の一つにサークルテストというものがあります。ある微分方程式を解くとその答えでもって円を描けるのでサークルテストと呼ばれています。
積分を計算させたときに、それがあってるかどうか目で見てわかるか実際の解そのものは三角関数の和で表現されています。なので、三角関数の数値を計算できれば、それを足し合わせれば、その解を得ることができます。
ということで、リレー計算機で動かしたプログラムでは三角関数の値を求めています。詳しい所はパネルに任せるとして、プログラムでは、0度のところから初めて、約0.57度刻みで求めています。(なんでこんなヘンテコな刻み幅なのかはパネルを見に来てね)次の角度の値を求めるのに、前の角度での三角関数の値を利用します。ドミノ倒し的に求めていくのですね。
ちなみに、たいていの数学の教科書の最後のページには三角関数表が乗っています。あれは1度刻みでしょうから、約0.57度刻みFACOM138Aで計算した値と完全に一致することはありませんが、照らし合わせてみるのも面白いと思います。では。