資料館スタッフブログ

博物館実習

近代科学資料館 博物館実習生 第1号のM.Rです。今日実習終了に至るまで、約9ヶ月かかりました。
 去年12月、学芸員課程の先生から実習先を決めるよう言われたとき、非常に困ってしましました。いざ決めるとなると多くの壁が立ちはだかったからです。学芸員としては珍しい「数学科」のため、気になっていた博物館では受け入れ条件が合いませんでした。
 そこで、博物館資料整理のアルバイト先の先生から勧められたのが、近代科学資料館でした。お話を聞けば聞くほど興味が湧き、藁をもつかむ思いでなんとかして連絡を取りました。
 あまりにも突然すぎるメールだったため、断られること覚悟でメールを送信し、なんとか面談にもこぎつけ、「受け入れが難しい」とも言われながらも、最終的に受け入れていただきました。

実習初日、実習生第1号として不安でしたが、何でもこなしていこうと思っていました。早速サイエンスカフェのポスターづくりを任され、聞いていたとおり「実践的」でした。ほかにも文章校正、2階廊下の漱石展示・ネイピア展示の配置換えや、和算書の取り扱い、タイガー計算器の解説、次の企画展の展示パネルの作成、ハレパネの作成など、次々と仕事をくださり、うまくいかないこともありながら、スタッフの方々によるサポートによって、充実した実習をできました。

こうした中、限られた時間で仕事をこなしていく大変さ、地域・大学の中での博物館のあり方、そして小さい博物館ならではの良さを学べ、短い期間に非常に貴重な経験をさせていただいたので、この経験を大切にし、今後の将来に生かしたいと思います。

kinentaika
立教大学理学部数学科M.R.と
本学生スタッフY.K.